バミューダトライアングルに科学的新説! 恐怖の「暴れ波」とヒューマンエラー

spot 2018/08/05

Point
・バミューダトライアングルは多くの不可思議な消失で有名な海域
・バミューダトライアングルでは暴れ波が起こりやすく、船の模型は暴れ波で簡単に沈んだ
・バミューダトライアングル周辺の事故には訓練を受けず、必要な装備も持たない素人が関わっていることがほとんどだった

不思議な現象は何もなく、科学的現象とヒューマンエラーで説明できるかもしれません。

バミューダトライアングルはバミューダ島、プエルトリコ、フロリダ半島を結んだ領域で、多くの船や飛行機、そして人々が消え去っている不思議な領域です。噂では、宇宙人がそこで研究のために人間を捕まえているのだという話もあります。または磁気嵐によってパイロットの航行システムが混乱する、失われたアトランティス大陸がその未知の力で船を掴んで引き込むといったことも、実しやかに囁かれてきました。

しかし科学者たちは、この消滅には何かしら理由があり、バミューダトライアングルを旅する際の危険は、他の海を航行する際の危険と何ら変わりがないということを常に指摘しています。今回ご紹介するのは、巨大で予測できない「暴れ波」によって船は簡単に沈んでしまうというものです。この仮説は新しいものではありませんが、英国の科学者グループが、BBCのチャンネル5の“The Bermuda Triangle Enigma”という3編のシリーズドキュメンタリーで、暴れ波の証拠やヒューマンエラーのような他の説について議論を交わしました。

「この地域に暴れ波が起こる傾向があるのは間違いありません。どこででも一度に複数の嵐に遭遇する可能性があるのです」と述べるのは、サウサンプトン大学の海洋学者サイモン・ボクサル氏です。アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、暴れ波は角度があって高い「水の壁」みたいなもので、不意に遭遇することが多いです。例えば、南アフリカの先端はこの波が非常に起こりやすく、南大西洋、インド洋、南極海の嵐による波が一度に押し寄せます。年間を通じて、大型コンテナ船やタンカーが南アフリカの先端で似たような消滅を起こしています。

同様のことがバミューダトライアングルでも言えます。メキシコや赤道、大西洋の東部のあらゆる方向から嵐が来ます。もし、それぞれの波が10メートルほどの高さとすると、時には同時発生して三角波や暴れ波を生み出しその高さは30メートルを越えることもあります。

英国のサウサンプトン大学の技術者たちは、バミューダトライアングルで1918年に300人を乗せたまま消息を断ったUSSサイクロプスを含む船の模型を作りました。波を作れる水槽で暴れ波をシミュレートした所、船の模型は波を受けるとすぐに沈没しました。船が大きくなればなるだけ、浮かんでいるのは難しくなります。小さな船にも波は押し寄せますが、もし船首にぶつかったとしても乗り越えることもあります。しかし、大きな船は前部で一つの波頭を後部でもう一つの波頭を支えるように作られているため、真っ二つに折れるのです。

バミューダトライアングルにおける奇妙な磁気の変動については、ボクサル氏は、「不思議ではない」と言います。磁気の異常は世界中にあり、地殻下のマントルの動きと関係しています。近いところでは1600km南のブラジル沖です。

他の説だと、爆発的なメタンガスの局所的な放出と関係があるとされ、水面にガスが上がってくると水の濃度が下がり、船は浮力を失って沈みます。しかし、この説を証明する実験データはありません。「理論的には起こりえますが、バミューダトライアングル以外でも世界中に同じことが起こり得る場所は多くあります」とボクサル氏は言います。

代わりに彼が考えている不思議な消失の原因は、人的な誤りによるものです。有名なフライト19消失事件は、1945年にアメリカ海軍の5機の航空機が訓練中に消失したものですが、この事件によって、ジャーナリストが1946年にこの海域をバミューダトライアングルと名付けました。ボクサル氏はその原因を方向を見失った挙げ句、燃料を使い果たしたのではないかと考えています。

アメリカの個人所有の船の3分の1が、バミューダトライアングル周辺や内部の州や島で登録されています。最新の2016年の沿岸警備隊の統計によると、この地域で起きた事故の82%で、公式なトレーニングや海での経験が全く無い人たちが関わっていました。アメリカの全舟、遊び人工の3分の1をバミューダトライアングルに投げ入れているわけです。「不可思議な消失」は、その結果起こっていると思われます。そこにボートで海に出るためには、ライセンスはおろか、レーダーや海図のような特別な装備さえ必要無いのです。

「海で働いていると、何度も道路地図を使って航行している人や、通信手段を電話だけに頼っている人に出くわします。彼らは、30マイルも沖に行くと手がかりを失うのです」

加えて、環境を考慮に入れると消失の多くを説明できます。海は人間にとっていつも不思議な場所であり続けています。ひどい天候や貧弱な航海術が関わると、ひどく致死的な場所になるのです。この領域に事故が多いのはメキシコ湾流のせいだとNOAA氏は言います。この海流は、強くて速く、急速に荒々しく天候を変化させます。そしてカリブの島々周りの浅瀬もまた船にとって致命的であることがわかっています。

「バミューダトライアングルをもっと広い領域に広げることが出来ます。すると、バミューダトライアングルは世界を覆うことになってしまうでしょう」とボクサル氏は言います。

「暴れ波は他の多くの場所を襲う可能性はありますし、メタンの泡も多くの場所を襲いえます。そして、経験を持たないアマチュアが集まったところであればどこでも、不可思議な消失が多発することになるでしょう」

 

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via: LiveScience / translated & text by SENPAI

 

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