人はストレス状態だと「悪いニュース」に敏感になる

life 2018/08/08

Point
・人はリラックス状態で「良いニュース」を受容し、「悪いニュース」を無視する傾向がある
・ストレス下においては、リラックス時に比べて「悪いニュース」に対する警戒度が上がる
・これは、人間がストレス下において「脅威」から逃れるために情報収集を試みていることが考えられる

ロンドン大学が主導した最新の研究により、人は「ストレス」や「不安」を抱えているときほど、「悪いニュース」に対して敏感に反応してしまうことが明らかになりました。

実験において参加者は、自分の心が「穏やか」な状態のときは、悪いニュースを「無視」して良いニュースを受け取りました。しかし、心が「ストレス下」に置かれた場合は違ったパターンが現れました。今度は悪いニュースに対して「警戒心」を示したのです。これは、たとえ悪いニュースが彼らのストレスと関係ないものであっても同じ結果となりました。

実験では、35人の参加者が2つのグループに分けられ、片方のグループは「審査員の前でスピーチをする」といったタスクを課せられ、ストレスレベルが引き上げられました。

その後、参加者にはいくつかの脅威的なライフイベントが起こる「確率」を予想。それは例えば、「強盗」や「クレジットカード詐欺」の被害に遭うといったようなシチュエーションです。

最初に予想をしてもらった後、実際の確率を参加者に伝えました。その後2度目の予想をしてもらうと、ストレスを受けていないリラックス状態の参加者は、実際の確率を伝えられた後でもなお、確率を低く見積もる傾向があることが分かりました。

このことから、日ごろ私たちがいかにポジティブな情報処理をしているのかが分かります。そして、ストレス下に置かれた人は、リラックス状態の人と比べて用心深くなっていることが分かります。

これは、ストレス下において、私たち人間の「脅威」から逃れようとする能力が増長していることが考えられます。逆に、安全な環境において警戒心を強めることは、無駄に神経をすり減らす結果となってしまいます。そのため、ある程度の悪いニュースは「無視」されるのです。そしてそれらは、どちらも生きていく上で重要なスキル。悪いニュースをスルーすることが悪いことだと決めつけられるわけではないのです。

 

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via: medicalxpress / translated & text by なかしー

 

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