・男性は勝利したと感じることで男性ホルモンが上昇し、より性的なアプローチするようになることが判明した
・実験では、競争の前後で唾液サンプルやアンケートをとることでホルモンレベルや自尊心などを調査
・勝敗によって男性ホルモンが変化し、さらに勝利した男性は性的なアプローチや自尊感情が上昇した
男性は、「勝利した」と感じることで男性ホルモンの一種「テストステロン」が上昇し、自分の性的価値が上がったと感じることがわかりました。
Tandem Androgenic and Psychological Shifts in Male Reproductive Effort Following a Manipulated “Win” or “Loss” in a Sporting Competition
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs12110-018-9323-5
「勝つこと」が男性ホルモンに影響を与えることは、過去の研究から判明しています。しかし、その原因が勝利するために費やした労力によるものか、もしくは勝利したという感情によるものかはわかっていませんでした。
実験では、20代の男性38人にボート漕ぎ運動で競争させ、その前後で唾液サンプルと心理アンケートを実施。唾液サンプルではホルモンレベルを調査し、心理アンケートでは自尊心やカジュアルセックスへの参加意欲、性的価値を計測しました。競争の勝敗はランダムに選択されます。
実験の結果、勝利した男性は平均して4.92%もテストステロンが上昇していたとのこと。一方で、敗北した男性は7.24%も減少していました。
また、勝利した男性は交配相手への性的価値が、対戦相手よりも平均して6.53%も高くなりました。さらに、魅力的な女性への性的なアプローチを行う可能性は11.29%も増加したようです。しかし、敗北した男性は、競争の前後で変化はありませんでした。
研究者らは今回の結果から、「競争に勝つこと」は、新しいパートナーと性交するように身体を変化させる効果があると述べています。
しかし、結局「敗北」してもアプローチ量は変わらないとのこと。アプローチしないことについて敗北を言い訳にするのは、どうやら難しいようです。
via: EurekAlert / translated & text by ヨッシー