「臨死状態」を体験するドラッグ「DMT」とは?

spiritual 2018/08/16

Point
・危険ドラッグ「DMT」を投与した者は、「臨死体験」のような出来事を経験する
・DMTは低酸素状態において体内で生成され、それが「臨死体験」と関連している要因と考えられる
・危険ドラッグは、その使用法によっては大きな可能性を秘めている

南アフリカで「アヤワスカ」として宗教的儀式に用いることでも有名な幻覚剤DMT(ジメチルトリプタミン)」が、脳に「臨死体験」をさせるドラッグであることが、最新の研究により明らかとなりました。

日本を含む多くの国で「違法」とされるDMTは、以前からスピリチュアルな世界とつながることができるドラッグとして知られており、「魂の分子(the spirit molecule)」といった別名が与えられたほどです。

臨死体験は、「死」に近づいた経験がある人がしばしば報告するものであり、中には「幽体離脱」を経験するもののほか、「別世界への移動」や「内なる心の平安」を感じるものもあります。

DMTを服用した人からの似たような報告が多かったことから、インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者たちは、その不思議な効能について調査を実施。13人のボランティア参加者に対して2度のセッションにわたり、「DMT」か「偽薬」のどちらかを静脈投与しました。

セッション終了後、被験者には「過去の映像が蘇ったか?」、「まばゆい光に囲まれているのを感じたか?」などいくつかの質問がされました。その結果、DMTを投与された人々の回答が、「臨死体験」をした67人の人々の回答と非常に似通っていたことが分かりました。

これまでの研究から、DMTは低酸素ストレス時に大量に生成され、脳を保護することが知られており、これが「臨死体験」と結びつく要因と考えられます。

しかし、研究者たちは「DMT」と「臨死体験」の微妙な違いを指摘します。「臨死体験」の経験者が不吉な「後戻りできない地点」への突入を描写したのに対し、「DMT」を投与した人々は、「神秘的な領域」への突入といった、よりポジティブな描写をしていたことが分かっています。

この差について研究者たちは、これが実験前の厳格なスクリーニングや準備によって生み出されたものであることを主張しています。

別の研究では「抗うつ剤」としての効力が認められた「DMT」や「LSD」などの危険ドラッグ。その可能性は本当に未知数であり、使い方によっては私たちの強い味方となりうるのかもしれません。

 

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via: independent / translated & text by なかしー

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