史上最も熱い4000℃を超える惑星から気化した金属を発見 太陽系外で初めて

space 2018/08/18

Point
・太陽系外に恒星の温度にも匹敵する表面温度4000℃の超高温惑星が見つかる
・この惑星はガス惑星で、片面を常に主星に向けていて、その大気には気化した鉄とチタンが含まれる
・惑星大気を分析した今回の方法は、生命の可能性のある他の系外惑星の調査でも役立つだろう

2017年に発見された、史上最も熱い惑星Kelt-9b。この惑星に関する新たな観測で、その温度は、惑星にもかかわらず恒星の表面温度に匹敵し、同時に気化した鉄やチタンの大気を持つことがわかりました。この発見によって、太陽系を遥かに離れた惑星の多様性が増えたとともに、極限環境も見られる場合があります。

Atomic iron and titanium in the atmosphere of the exoplanet KELT-9b
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0401-y

Kelt-9bは昨年アメリカのチームが発見した惑星で、はくちょう座に位置する650光年先の恒星を回っています。この超高温惑星は地球と太陽の距離の30分の1の距離にあり、主星の温度は太陽の2倍です。その結果、Kelt-9bの主星に向けられた側の温度は4000℃に達します。6000℃の太陽ほどは熱くありませんが、多くの恒星よりも高い温度です。恒星と近い距離にあるので、その公転周期は36時間。同じ面をいつも内側に向けて回っています。つまり、一方の面は常に昼で、もう一方の面はいつも夜ということです。そのため、この惑星内部にも極端な温度差があります。とはいえ夜の面でも2000℃なので、地球では考えられない温度です。

惑星軌道の測定によって、この惑星はガス惑星でおそらくそのほとんどは水素であり、小さな核があることがわかりました。Kelt-9bの大気組成が判明したのはこれが初めてです。

国立ガリレオ望遠鏡(カナリア諸島)

研究チームはカナリア諸島の国立ガリレオ望遠鏡を使って、主星正面の動き方を詳細に観測しました。惑星の大気を通過した恒星からの光の細かな部位を検出することで、大気に気化した鉄とチタンが含まれることが示されたのです。これは、太陽系外の惑星で金属が見られた初めての例でもあります。

将来、同じ技術を使うことで宇宙のどこかで生命を発見するヒントが得られるかもしれません。「私たちがチタンや酸素、あるいは生命を示す奇妙な分子を検出しようと試みているというだけの問題ではありません。これらの熱い惑星は、続く数年間に現れるであろう本当に興味深い惑星の観測に使う技術を、試みる実験場となっているのです」と、共著者でベルン大学教授のケビン・ヘン氏は述べています。

「その温度は信じられないほど高く、惑星であるにもかかわらず、恒星の大気を持っています。系外惑星が私たちに教えてくれるのは、太陽系内を見ているだけではいられないということです。外には本当に奇妙なものがあるのです」

 

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via: The Guardian/ translated & text by SENPAI

 

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