「この岩を目にした者は涙を流せ」。ヨーロッパの川に「飢餓の岩」が出現

history_archeology 2018/08/24
Credit: AP Photo/Petr David Josek 川底から姿を見せた「飢餓の岩」
Point
・この夏の干ばつで、チェコのエルベ川に「飢餓の岩」が出現した
・「飢餓の岩」は川の水位が下がった時に現れる目印で、かつて人々に厳しい時代の到来を警告するものだった

チェコ共和国からドイツ東部を流れ、北海へと注ぐエルベ川。この夏、この川に「飢餓の岩」として知られる巨石が出現しました。

Credit: AP Photo/Petr David Josek 「飢餓の岩」を見に来た人々

本来川底にあるこの岩が姿を見せたのは、今夏の中央ヨーロッパを襲った干ばつによって、水位が下がったためです。かつてこの岩の出現は、周辺に暮らす人々に「厳しい時代の到来」を知らせ、備えを行うように警告を行うものでした。

さらにこの岩には、ドイツ語で「この岩を目にした者は涙を流すがよい」というメッセージが刻まれています。昔の人々が水位の低下を知らせるために書き込んだメッセージと思われ、過去の干ばつの凄惨さが伺えます。

Credit: AP Photo/Petr David Josek 川底から姿を見せた「飢餓の岩」

飢餓の岩が発見されたのは、これが最初ではありません。ドイツ国境に近いチェコ北部の町ジェチーンの近郊では、12個以上の「飢餓の岩」が見つかっています。もっとも古いものは1616年に書かれたもので、中央ヨーロッパでは最古の水文学的目印と考えられています。

Credit: AP Photo/Petr David Josek 「飢餓の岩」を見に来た人々

 

Credit: AP Photo/Petr David Josek 「飢餓の岩」を見に来た人々

「困難な時代がすぐそこまで来ている」という岩が伝えるメッセージ。世界的な猛暑を思うと、本格的な備えが必要とされている時が来ているのかもしれません。

 

気温上昇で自殺が増えているという研究結果

 

via: phys.org / translated & text by まりえってぃ

 

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