素早い「カウントダウン」で幸福感を得られるという研究

science_technology 2018/09/09
Credit: CC0 Public Domain
Point
・時間の進みが早いカウントダウンは忍耐力や意思決定、幸福度に好影響を与えることが明らかに
・実験では、時間の進みが異なるカウントダウンを用いたゲームを被験者にプレイさせた
・時間の進みが早いカウントダウンで被験者は忍耐強さや賢明な判断、高い幸福度を示した

「楽しいときは時間の進みが早い」といいますが、逆に「時間の進みが早いと楽しい」とも考えられるようです。

ペンシルベニア州立大学の研究チームは、カウントダウンのカウントの早さが意思決定や忍耐強さ、幸福度に影響を与えることが分かりました。

Impatience in Timing Decisions: Effects and Moderation
http://booksandjournals.brillonline.com/content/journals/10.1163/22134468-20181118

実験では、カウントの早さによる変化を調査するための3種類の実験が行われました。それぞれ、被験者の我慢強さ、カウントの早さによる意思決定の変化、時間感覚による我慢強さへの影響についての実験となっています。

全ての実験で行われたのは、Cookie Monsterと呼ばれるゲーム。クッキーモンスターがランダムにクッキーを盗もうとするので、それを阻止するというゲームです。

研究チームは、ゲームに表示される残り時間が3種類の異なる早さで進むという条件の元で実験を行いました。時間の進みが遅い5秒カウントと通常の10秒カウント、進みが早い15秒カウントです。

実験の結果、時間が早く進む15秒カウントで被験者はより熟考し、賢い判断をする傾向にありました。研究者は、秒数が多くて時間の進みが早いと焦ることが少なくなり、意思決定について深く考えるよう促されるのだろうと述べています。

また、時間の進みが異なる3種類のカウントが全て15秒に設定されている場合でゲームを行いました。すると、時間の進みが早いとより楽しくゲームをプレイできることが分かりました。

論文共同著者のデイビット・ライッター氏は、「今回の発見により、人の時間感覚を調整することで幸福状態を促すことができるかもしれない」と伝えています。

今回の発見は、交通信号機や他のデバイスでも応用できるかもしれません。待ち時間が発生するときに、時間の進みが早いカウントダウンを表示させることでユーザーのストレスを抑える可能性があります。さらに、仕事や学習時にカウントダウンツールを使用することで生産性の向上や賢明な判断にもつながるでしょう。

 

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via: Medical Xpress / translated & text by ヨッシー

 

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