心が「平穏」だと良い夢を見られると判明

spiritual 2018/08/27

Point
・起きている時に心が平穏な人ほど、ポジティブな夢を見ることが判明
・「心の平穏状態」と「夢の内容」の関連性を探る初めての研究
・心の平穏の度合いが高い人は、起きている時だけでなく、睡眠時に夢を見ている時も感情を制御する能力が高い可能性がある

就寝時にみる夢の内容は、人の心の健康状態を映し出す鏡なのかもしれません。

フィンランドのトゥルク大学とスウェーデンのシェブデ大学の研究で、起きている時に心が平穏な状態の人ほどポジティブな夢を見る一方、起きている時に不安が多い人はネガティブな夢を見ることが明らかになりました。

Peace of mind and anxiety in the waking state are related to the affective content of dreams
https://www.nature.com/articles/s41598-018-30721-1

夢の研究において、夢の内容がその人の健康状態を反映することはこれまでも考えられてきましたが、そのほとんどは病気などに苦しむ人々の夢を対象にしたものでした。心身の状態が良好なことが夢に対して持つポジティブな側面、つまり「幸せな人ほど良い夢を見るのか?」という側面は、ほとんど注目されてこなかったのです。

一方で、心身の健康の専門家たちは、幸福自体の研究には目を向けてきましたが、幸福を構成する重要な要素の一つである「心の平穏」については見過ごしてきました。

「心の平穏」とは、精神の平和や調和が保たれている状態を指し、より複合的・長期的に精神の良好な状態が続くことを意味します。特に東洋文化では、それが伝統的に「幸福」と結びつけられ、人間の活動の中心を成すものと考えられてきました。

今回の研究は、夢の研究と心身の健康の研究の間にある隔たりを明らかにしようと試みたものです。また、夢の中での感情が、日中の不健康な状態(不安な状態)だけではなく、健康な状態(平穏な状態)と、どのように結びついているのかを解明しようとした研究でもあります。

研究を行ったピレリーン・シーカ氏によると、今回の研究は、心の平穏状態と夢の内容の関連性を探る初めての研究とのこと。

参加者たちは、覚醒時の心の健康度を測るアンケートに答えました。その後、参加者たちは3週間にわたって毎日の起床時に「夢日記」をつけました。見た夢の内容と、夢の中で彼らが経験した感情を記録するのです。その結果、心の平穏の度合いが高い人ほどポジティブな夢の感情を報告し、不安度が高い人ほどネガティブな夢の感情を報告することがわかりました。

シーカ氏らは、心の平穏の度合いが高い人は、起きている時だけでなく睡眠時に夢を見ている時も、感情を制御する能力が高い可能性を示唆しています。

これらの感情のコントロール能力の向上が、本当に心を平穏へと導く鍵なのでしょうか。また、夢との具体的な関連性なども含め、今後のシーカ氏らの研究が注目されます。

 

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via: medicalxpress / translated & text by まりえってぃ

 

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