目覚めてくれオポチュニティ!NASAが休眠中の火星探査機に最後の「カウントダウン」を始める

space 2018/09/03
Credit: NASA

NASAの火星探査機「オポチュニティ」が、火星の「大嵐」に巻き込まれて、現在「冬眠中」であることをご存じでしょうか?

火星で前代未聞の巨大嵐が発生、探査車「オポチュニティー」が危ない

6月に眠りについて以来、嵐が過ぎ去るのをひたすらに待っていたオポチュニティですが、ついにしびれを切らしたNASAが、その「目覚め」に対して「45日間」の期限を設けました。14年に渡って火星の情報を提供し続けた彼のミッションがついに終わってしまうのか、注目が集まるところです。

オポチュニティ・プロジェクトを率いるジョン・カラス氏は、「すぐに日光がオポチュニティを照らし、バッテリーの再充電が可能となるでしょう」と希望的観測を語りますが、もし「45日間」経ってもオポチュニティの反応がない場合は、彼のチームは「解散」を強いられることとなります。

14年以上も火星で働き続けたオポチュニティですが、実は当初NASAが想定していた稼働期間はたったの「3ヶ月」。それを考えると、もう十分過ぎるほどに働いた彼に「お疲れ様でした」と言ってあげたくなる気持ちにもなります。

Credit: NASA / 嵐の激化によってだんだん太陽の光が遮られていく様子

火星において「嵐」が起こるのは珍しいことではありません。しかしNASAいわく、現在オポチュニティを襲っている嵐は「観測史上最大級」のものであるとのこと。オポチュニティはそんな「強敵」に加え、およそ摂氏-73度の「極寒」の中で戦っているのです。

実はオポチュニティの前には、彼の双子機である「スピリット」が火星に到着していました。しかしオポチュニティとほぼ同時に活動を初めたスピリットは、2010年1月に火星の厳しい「冬」の影響における電力不足により、その活動に終止符が打たれています。

NASAはこの状況に対して「悲観的になる必要はない」と語ります。大嵐は徐々に弱まってきているのです。とはいえ、仮にオポチュニティが目を覚ましたとしても、以前と同じような仕事をしてくれる保証はありません。

その「眠り」が永遠のものとなってしまうのか。火星で孤独に奮闘するオポチュニティから目が離せない「45日間」となりそうです。

 

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via: rt / translated & text by なかしー

 

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