将来年収が高くなるのは「目先の利益をとらない人」という研究結果

society 2018/09/04

Point
・「高収入」に結びつく因子として、「教育水準」や「職業」と並んで「目先の利益に飛びつかない」といった特性が「重要」とされた
・テンプル大学の研究者たちが、「マシン・ラーニング」を用いた画期的な方法により2,500人以上のデータを分析した
・検証されたデータは「アメリカ人」に限定されており、国が異なれば結果が異なる可能性もある

テンプル大学の研究者たちが、私たちの将来の「収入」を決定する因子について「ランク付け」を実施しました。その結果、「教育水準」や「職業」が最も重要な因子とされましたが、驚くことに「目先の利益に飛びつかない」といった因子も、「高い収入」に結びつく最も重要な因子の一つとして位置づけられたのです。

Good Things for Those Who Wait: Predictive Modeling Highlights Importance of Delay Discounting for Income Attainment

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2018.01545/full

「年齢」「人種」「身長」などといった因子を差し置いて「重要」とされたその因子。これはつまり、有名な「マシュマロ・テスト」において測定できる「遅延割引(delay discounting)」、すなわち「利益を先送りできる能力」を指していることになります。

従来の方法の不十分な点を補うために、初めて「マシン・ラーニング」を採用したこの研究では、2,500人以上の人々のデータが集められました。そしてその「正確」な算出の結果、「目先の利益に飛びつかない」ことの重要性が確認されたのです。

しかし注意すべきなのは、集められたサンプルがアメリカ人に限られたものであり、国によってはその「ランク」が変動する可能性があるということです。研究を率いたウィリアム・ハンプトン博士は、「この結果が他の文化においても再現できるのか確認したいと思っています」と述べ、研究範囲をさらに広げていくことに意欲を示しています。

また、「遅延割引」の能力が「生まれつき」のものであるのか、後天的に「身につけられる」ものなのかについては、多くの議論がなされています。その「決着」についても、さらなる長期的な研究が必要となりそうです。

簡単そうで実は難しい「目先の利益に飛びつかない」といった決まりごと。しかしそれが「稼ぎ」に直結するというのであれば、「自分への投資」と思って目の前の甘い果実を「我慢」してみたほうがいいのかもしれませんね。

 

「金持ち脳」と「貧乏脳」は違う。社会的地位による脳構造の違いを示す研究

 

via: medicalxpress / translated & text by なかしー

 

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