木星の「磁場」は他の惑星にない奇妙なものと判明

space 2018/09/07
Credit: JPL/NASA / 木星の磁場のイメージ
Point
・木星探査機ジュノーからの観測データで、木星の詳しい磁場マップがつくられた
・木星の磁場は、他の惑星で見られない複雑なものであることがわかった
・この磁場のできるメカニズムはまだ分かっていない

最近度々話題になる不思議な木星のメカニズムですが、さらに謎が謎を呼ぶ事態になったようです。

A complex dynamo inferred from the hemispheric dichotomy of Jupiter’s magnetic field
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0468-5

もし地球と木星の磁場を、惑星の中心に置いた磁石で表現すると、地球の磁場は棒磁石、木星の磁場は棒磁石を真ん中で曲げ、両端を開いたものとなります。ちょうど上の画像のような形です。

Credit: ncsm.city.nagoya.jp / 地球の磁場

木星の磁場は、北半球の広い帯状の範囲から出てきて、南極周辺あるいは赤道のちょうど南側に集中して戻ることが、“Nature”に発表された研究でわかりました。観測は、木星軌道を周っているNASAのジュノー探査機によって行われたものです。

木星の磁場の惑星の外側2000地点近くの観測を頼って、ムーアと共同研究者たちは、雲の下10,000kmまでどのように進展するのかを計算し、どのように磁力線が現れているのか、詳しいマップを作りました。

その結果、木星の内部構造が想像以上に複雑であることがわかりました。惑星の磁力は、惑星内部の伝導性の液体によって起こります。地球や土星のように棒磁石のような磁場や、天王星や海王星のように散らばった磁場は、この液体のシミュレーションによって説明することができます。しかし木星の磁場は非常に複雑で、説明するのは非常に困難です。

可能性として考えられるのは、木星のコア近くの極端な温度と圧力が、部分的に金属化した水素に溶け込んだ、岩と氷のスープを作っており、嵐の層の相互作用によって複雑な磁場を生み出しているというものです。あるいは、雲近くでのヘリウムのスコールが、下層の伝導性の層を乱して、雲から出てくる前の磁場を捻じ曲げているのではないかとみられています。

 

木星には「成長が遅れた」時期があった?  意外な成長メカニズムが明らかに

 

via: ScienceNews/ translated & text by SENPAI

 

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