フェイクニュースや陰謀論を信じてしまう原因は「感覚的フィードバック」

psychology 2018/09/08

Point
・人は科学的根拠や論理よりも自身の「感覚的なフィードバック」によって事象への確信を深めることが分かった
・実験では手がかりのない状態から “Daxxy” と呼ばれる図形について推測し、その回答の正否を得るというテストを行った
・その結果、人が確信を得るか否かは「データによる統計的な推測」よりもむしろ「自らが正確に予測できたか」といった感覚的なものによることが分かった

あっという間に広まる「陰謀論」や「フェイクニュース」。「間違っている」という決定的な根拠があるにも関わらず、多くの人が考えを改められないのはなぜでしょうか。

これについてカリフォルニア大学の研究チームは、人は科学的根拠や論理よりも、自身の「感覚的なフィードバック」によって事象への確信を深めていることを突き止めました。

Certainty Is Primarily Determined by Past Performance During Concept Learning
https://www.mitpressjournals.org/doi/abs/10.1162/opmi_a_00017

研究者らは、人が学習する際に、何が人の「信じるもの」に影響を与えているのかについて実験を行いました。実験では、オンライン上で500人以上の成人被験者に様々な色付き図形を見せて “Daxxy” と呼ばれる図形を推測させました。

被験者は、パソコンの画面上に表示される図形を “Daxxy” かどうか回答すると、その正否が表示されるというテストを24回行います。

Credit: University of Rochester / 実験で行われるテストの様子

実験の結果、被験者は全ての図形を回答する4つか5つ前に “Daxxy” という名称が示す図形について「確信を得ている」ことが判明。また、被験者は回答した図形から得られる情報を全て用いるのではなく、直近の情報のみを考慮していたことが分かりました。

これは、被験者が確信を得るためには、データによる「統計的な推測」からではなく、「自らがどれほど正確に推測できていたか」によることを示しています。

研究を行なったセレステ・キッド氏は、「もしあなたがクレイジーな理論に基づいた推測を立てて、実際にそれが何度か当たってしまえば、その理論が正しいと信じてそれ以上の情報を受け付けないでしょう」と説明しています。

研究者は、何かについて「確信を得る」ために理想的な態度として、感覚的なフィードバックだけでなく、蓄積された客観的な考察を参考にすることも重要であると語ります。そうすることによってのみ、私たちは「真実」に近づくことができるのです。

 

「陰謀論」を信じやすい「2タイプ」の人とは

 

via: ScienceDaily / translated & text by ヨッシー

 

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