2019年には完全な太陽電池自動車が走り始めるかも

science_technology 2018/01/09

不可能と考えられてきた太陽光電力を動力として使うことのできる車であるLightyear Oneが、Climate Change Innovator Aword賞を勝ち取りました。

オランダのLightyearによって設計された「自力で充電できる」車は、何ヶ月も充電なしで走ることができ、その走行距離は400キロから800キロになるといいます。しかし、太陽光発電車は本当に実現可能なのでしょうか?

長い間、「太陽光発電車」のコンセプトは、有望で現実可能な未来として、電気自動車業界を席巻してきました。しかし、このコンセプトは実際的ではないばかりでなく根本的に不可能だと主張する人も多くいます

例えば、トヨタプリウスに積むためにデザインされた太陽光パネルルーフは、バッテリー充電と組み合わせた場合に限り有用であることがわかりました。それによって伸びた走行距離はたったの4マイルで、たいしたことありませんでした。

あるエンジニアは、最良な条件で太陽光を利用できる環境でのソーラールーフ付きの車の発電能力を見積もりましたが、その結果はがっかりするものだったようです。

エンジニアは、エンジンの能力を馬力(hp)との比較で測ります。ソーラールーフを備えたその車は6.4馬力でした。エンジニアのトム・ロンバルドが比較のために言うところでは、「私の人が乗れる芝刈り機は18馬力です」。

最初の10台のLightyear Oneのリリース期限は、2019年です。今までのところ、完全な太陽光発電車は現実的だとは考えられていません。車の走行距離を数百マイル伸ばす程度の、太陽光補助型電気自動車(SAEVs)がソーラーカーの最もありえる選択肢だと考えられています。

しかし、オランダのLightyearは、この見解をこの車でひっくり返すことを約束しています。この車はすべての動力を太陽光でまかなうだけでなく、間欠性や低いパフォーマンスといった従来の技術的な挑戦のいくつかを解決するとしています。

コンセプトデザインではハッキリとした全体像は見ることは出来ませんが、ランボルギーニのリアのようなデザインを彷彿とさせます。

5人の企業家が長年に渡って試作品を作り、そのコンセプトがはらむ欠陥と取り組んできました。そして、SAEVsと、「記録をやぶるような走行距離を実現する完全太陽光発電車」との間のギャップを埋める企業家が、この中にいると想像するのは難しいです。

しかし、小さいですが勇気づけるような兆候は世界中で起こってきています。たとえば、2017年にByron Bay Railroad Companyは最初の完全太陽光駆動の電車を作りました。

そして、この乗り物は非常に限られた移動距離しか持ちませんが、太陽光駆動車が可能な領域にあることを示しています。

ソーラーカーLightyear Oneのコンセプト動画にあった車のリアビューです。

太陽光パネルが貼り付けられているのがわかりますね。本当に2019年にこの車は生まれるのでしょうか?

楽しみです。

 

via: sciencealart / translated & text by nazology staff

 

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