マインドフルネス瞑想には痛みを和らげる効果があることが判明

brain 2018/10/04

Point
・マインドフルネス瞑想に、痛みを和らげる効果があることが判明
・研究では、苦痛を与えた際の「プラセボ効果」と「マインドフルネス瞑想」を比較した過去の研究データを利用して分析調査を実施
・その結果、マインドフルネスを習慣化していた人はデフォルトネットワークと呼ばれる脳活動が低下しており、苦痛を感じにくくなっていたことが分かった

ウェイクフォレスト大学の研究チームは、手軽に行うことができる瞑想「マインドフルネス」に、苦痛を和らげる効果があることを発見しました。

Neural Mechanisms Supporting the Relationship between Dispositional Mindfulness and Pain

https://insights.ovid.com/crossref?an=00006396-900000000-98899

マインドフルネスとは、「今ここでの経験に、評価や判断を加えることなく、能動的に注意を向けること」と定義されているもの。また、日常的にマインドフルネスを経験する程度のことを「マインドフルネス傾向」と呼びます。

研究チームは、分析調査のために「プラセボ効果」と「マインドフルネス瞑想」を比較した過去の研究データを利用。その研究では被験者76人のマインドフルネス傾向を計測し、「苦痛」であるおよそ50℃の熱刺激を与えながらMRIでスキャン検査を実施しています。

分析調査の結果、マインドフルネス傾向の高い人は、苦痛を与えている時に「後帯状皮質」と呼ばれる脳の活動が著しく低下していることが判明。後帯状皮質は「デフォルトネットワーク」の中枢神経です。また、強い痛みを訴えた人は、後帯状皮質の活動が活発になっていました。

デフォルトネットワークとは、後帯状皮質や内側前頭前野などからなる脳回路で、意識的な活動をしていない「ボーッ」とした脳の状態で働きます。デフォルトネットワークが働くと、内側前頭前野と後帯状皮質は情報のやり取りを絶え間なく行うこととなります。

Photo credit: A Health Blog on Visual Hunt / CC BY-SA

デフォルトネットワークは何かしらの作業を行うことで停止し、内側前頭前野と後帯状皮質の接続は遮断されます。また、その作業をやめると活動を再開し、自分に関する考え事や感情に注意が向くようになります。このデフォルトネットワークの消費エネルギーは、意識的な活動の数十倍とも言われています。

今回の研究から、マインドフルネス傾向が高い人は何らかの活動をしている際の後帯状皮質の活動が弱く、苦痛の感覚が少ないということが分かりました。反対に、マインドフルネス傾向が低い人はデフォルトネットワークの活動が活発であり、より苦痛を感じているといったことになります。

多くの研究により、マインドフルネス瞑想には様々なメリットが報告されています。誰でもどこでもお手軽にできちゃうこの瞑想。あなたも日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

1分でもOK。瞑想の3つの簡単なやり方と効果まとめ

 

via: MedicalXpress / translated & text by ヨッシー

 

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