新しい系外惑星を発見! 惑星タイプの間にある「ギャップ」を埋めるかも?

space 2018/09/15
地球とWolf 503b(中央)、海王星(右)のサイズ比較。Wolf 503bの色はイメージ。大気や惑星の表面については何もわかっていない。Credit: Robert Simmon (Terre), NASA/JPL (Neptune)/NASA Goddard
Point
・直径による分類で岩石惑星とガス惑星の間に、フルトンギャップと呼ばれる隙間がある
・Wolf 503bはちょうどこのギャップに位置する惑星で、地球から調査可能な位置にあることがわかる
・今後、惑星の質量や大気組成などを調べることで、フルトンギャップについて明らかになるかも

太陽系内には無い、珍しいサイズの惑星が見つかりました。

モントリオール大学などからなる研究チームは、NASAのケプラー望遠鏡のデータを使い、乙女座領域の145光年先にある系外惑星Wolf503bを発見しました。研究論文は“The Astronomical Journal”に掲載されています。

A 2 Earth Radius Planet Orbiting the Bright Nearby K-Dwarf Wolf 503
https://arxiv.org/abs/1806.03494

この惑星は、ケプラー望遠鏡の最新データを使い「興味深い系外惑星候補」を探すプログラムにかけることで発見されました。報告によると、Wolf 503bは太陽よりも暗い古い褐色矮星の軌道を6日間という短い周期で周っています。Wolf 503bが興味深いのは、太陽系内に似たような惑星がないからです。その大きさは、惑星の分類間にある科学的なスイート・スポット、地球型の大型岩石惑星スーパー・アースとガスが主体のサブ・ネプチューンの間にあるのです。

系外惑星には地球の1.5倍から2倍の大きさのものが少なく、この現象はフルトンギャップと呼ばれています。ケプラー望遠鏡は宇宙に散らばる何千もの系外惑星の半径を調査していますが、このフルトンギャップ現象は未だに解明されていません。Wolf 503bが特徴的なのは、地球の直径の2.03倍という大きさと、調査可能な範囲にあることです。

海王星

通常、フルトンギャップにある惑星の調査は難しいものです。これらの惑星は、暗い恒星の軌道を周っているため、密度を解明したり、届く光の波長を測ったり、大気を調べるには困難を伴います。しかし、Wolf 503bは比較的地球の近くにあるため、研究に適した明るさがありました。よって、Wolf 503bの質量を決めるために必要な「惑星運動による恒星のぶれ」を測るなどの検査をすることも可能となったのです。

質量がわかると、他の惑星との比較ができます。この惑星の直径で、組成が地球に似ているとすると、その重さは地球の約14倍になります。もし海王星に近いとすれば、大気にはガスや揮発性物質が多く、地球の半分の質量となるでしょう。

NASAが開発中のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられて使用できるようになると、Wolf 503bを調べて大気に水や他の化学物質が含まれるかがわかるでしょう。研究チームによると、Wolf 503bの大気の特徴がわかると、他のフルトンギャップにある惑星がどのようなものであり得るかがわかるといいます。

「Wolf 503bは大きさのギャップの起源について詳しく知る機会を与えてくれると同時に、スーパー・アースやサブ・ネプチューンの興味深い集団の性質も教えてくれるでしょう」

 

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via: Space.com/ translated & text by SENPAI

 

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