放火する鳥たちがいる。その理由とは?

science_technology 2018/01/12

放火はとても重い犯罪です。

人の財産だけでなく、命さえ奪うこともあるからです。しかし、法治国家ではこういった犯罪者は法で裁かれます。

しかし、法で裁けない放火魔が野生にいるのです。そして、その起源は人間が火を使うようになるよりも古いかもしれません。

現在オーストラリアは異常気象に見舞われ、最高気温を更新中です。この影響は動物にもおよんでおり、脳が「沸騰」して多数のコウモリが死んだといいます。この高い気温の結果として、広い範囲で森林火災が起こっています。消防士たちがこの火消しをしようと必死になっている一方で、火災を広める不届き者がいるらしいのです。それはなんと、野生の猛禽類の鳥たちです。

この新しい研究の鍵となったのは、オーストラリアの現地民が「ファイアーホーク・レプター(firehawk raptors)」と呼んでいる鳥。この鳥の行動研究によると、なんと鳥たちが意図をもって、燃えている枝をくちばしや鉤爪を使って運び、火災を広げているというのです。しかも、火事が広がらない水場や、消防士たちが火事が広がらないように伐採した緩衝地を避けているらしいのです。

こういった行動をする鳥は3つの種に分類されるようです。トビ(Milvus migrans)、フエフキトビ(Haliastur sphenurus)、そして茶色ハヤブサ(Falco berigora)です。

では、なぜ鳥たちはこのような行動をするのでしょう。それは、この鳥たちが狩りをする鳥である猛禽であることと関係があります。この猛禽たちは、火災で行き場を追われて飛び出してきた陸上の動物を狙って狩りをするのです。その狩場を増やすために放火をしていると考えられています。

現地民の言い伝えによると、こういった行動はおそらく40,000年以上も前から認知されていたらしいのです。もしかすると、人間が火を使う以前から鳥たちは火を使っていたのかもしれません。

 

via: Sciencealert / translated  & text by nazology staff

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