負の性格傾向に共通する「ダークコア」が明らかになる

psychology 2018/09/27

Point
・「闇の特性」には様々なものがあり、一般的には9つの特性が知られている
・その9つの特性に注目して、2,500人を対象に調査を行った所、共通するDファクターと呼ばれる因子が見つかる
・Dファクターの高い人は、闇の特性を顕現しやすく、1つの闇の特性を持つ人は、他の闇の特性も併せ持つ可能性がある

人格のダークサイドである、利己主義やサイコパシー、サディズムなどの特性。誰もが少なからず負の側面を持っています。

ドイツとデンマークの研究プロジェクトが、こういった特性が共通した「ダークコア」を持っていることを明らかにしました。これらの負の特性の一つを持っている人は、他の特性も持つ傾向にあるようです。研究は“Phychological Reviw”で発表されています。

サイコパスとナルシストなどの負の特性は、それぞれバラバラの特性に見えますが、すべては「個人的な利益を最大化する一般的な傾向」だと定義できます。それは他人への不利益を無視したり、受け入れたり、悪意を持って処理し、正当化するための信念を伴うものです。研究者らは、これらの負の側面の共通点を「Dファクター」と名付けました。

闇の特性は一般的に、この共通因子の現れであると理解できます。ただ、どの側面が優位かによって現れ方が変わる可能性があります。例えば、正当化の側面が強ければナルシシズムに、悪意により他者を悩ませる側面が強ければサディズムになります。

研究者たちは、最も一般的な闇の性格特性である以下の9つの特性について、共通の因子がどのように現れるのかを示しました。

  • エゴイズム
  • マキャベリズム(たとえ非道徳的行為であっても,結果として国家の利益を増進させるなら許されるとする考え)
  • モラル欠如
  • ナルシシズム
  • 心理的特権意識
  • サイコパシー
  • サディズム
  • 利己主義
  • 意地悪

研究の対象となったのは、2,500人以上の被験者。彼らには、「色んな所で手抜きをせずに物事を進めるのは難しい」、「他者が行ったことに報いを受けさせるためには、多少の苦痛をいとわないこともある」などといった意見に対し、どれくらい賛同できるかを答えてもらいました。

さらに、自己申告での性格や行動特性、例えば攻撃性や衝動性、利己的、非倫理的行動なども調査。共通のDファクターをマッピングし、100年前の研究である「ある知的テストでの優位が他の知的テストでの優位を典型的に示されたもの」と、比較しました。その結果、人の性格における闇の特性においても、知性において見られるような共通因子を持つことがわかりました。

Dファクターによって、人が闇の特性のうちどれを持っているのかを明らかにすることができます。しかし、最終的にどの闇の特性が顕現してくるかまではわかりません。ひとつ言えることは、ある悪意のある行動を示す個人は、他の悪意のある行動をも起こしやすいということです。

 

9つの闇の特性は、決して同じものではありませんし、それぞれが独特な行動として現れます。しかし、その中心には、共通する「ダークコア」があるのです。

 

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via: Science Daily/ translated & text by SENPAI

 

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