昏睡状態の患者が意識を取り戻すかどうかを判断するAI、90%まで精度を高めることに成功

artificial-ntelligence 2018/10/01

Point
・植物状態の患者が回復するか診断を行うAIの精度を、90%まで向上させることに成功
・AIは、MRIでスキャンされた植物状態の脳を機械学習することで正確さを向上させている

周囲にとっては、逆に残酷な結果になるかもしれません。

”eLife“で報告された論文によると、中国PLA総合病院などで利用されているAIシステムが、植物状態から回復する予測を90%の精度まで向上することに成功しました。

このAIは、植物状態にある患者のMRIデータを機械学習することで診断の正確さを向上させています。

植物状態の患者における予後診断は通常、MRIによる脳スキャンで様態の変化を調べて行われます。しかし医師の目視による診断では、脳内の神経活動は数が多く複雑すぎるため困難を極めます。一方、機械学習アルゴリズムが搭載されたAIシステムでは、患者の小さな変化や前例のない予後パターンを精査することができます。例えば、脳の運動制御や言語能力、視覚や聴覚などの異なる機能を担う領域同士が、どのように相互作用しているのかも測定が可能なのです。

意識不明の患者の中には、精神活動が活発でありながら外部と意思疎通することができない状態の人もいます。従来の診察方法では、そのような患者に対し誤った診断が下る場合がありました。AIシステムは、その診察漏れに気づくことができ、患者の命を助けることにつながります。

PLA総合病院の神経外科医のヤン・イー氏は、「プロジェクトが始動した2010年からAIシステムは向上し続け、今では病院の日常的な作業の一部となっています。これまで300人以上の患者の診断をサポートしています」と述べました。

 

数々の症例やデータから診断を導き出す診察。元々AIと医療は相性が良いと言われており、ついに昏睡状態の患者の生死まで決めてしまう日が来るようです。しかし患者の家族にとっては、AIによる診断は感情的には納得が難しい部分もあるかもしれませんね。

 

AI vs 医者15人の「診断」対決、AIが完勝

 

via: Futurism, SCMP / translated & text by ヨッシー

 

SHARE

TAG

artificial-ntelligenceの関連記事

RELATED ARTICLE