ヤギが「人の尿」を求めて公園に君臨。オシッコを「愛飲」する理由とは?

animals_plants 2018/10/01
Credit: Yellowstone National Park
Point
・アメリカの国立公園に「人の尿」を求めて300匹以上ものヤギが降り立つ
・ヤギは尿に含まれる「塩分」や「ミネラル」を求めていると考えられる
・ヤギは少しずつヘリコプターにより山に返されており、公園の運営はヤギを「ゼロ」にすることを目指している

9月中旬、アメリカ合衆国ワシントン州のオリンピック国立公園に、突如として「大量のヤギ」が山から降りてくる異常事態が発生したと海外メディアtelegraphなどが報じました。

なんとヤギたちは、「人間の尿」を求めてやってきたというのです。

なんでも彼らは人間の尿に含まれる「塩分」や「ミネラル」を欲していた可能性があるとのこと。しかし公園で人間にイタズラをし始めたヤギたちは問題視され、地元の自然保護団体のヘリコプターによって山に戻されるといった事態に発展しています。

375匹ものヤギを、この方法により輸送する予定ですが、最終手段として「銃」を用いた処分も検討されています。いずれにせよ国立公園の運営は、公園や隣接する森に存在するヤギを「ゼロ」とすることを目標としています。

普通は警戒心の強いヤギですが、ハイカーたちが「塩気」のある手を舐めさせてあげていたことで、今ではすっかり人間に慣れてしまっているとのこと。そして、ハイカーたちの「小便」により、ヤギたちは人間とその「おいしい液体」をすっかり結びつけてしまったのです。

1980年代にも、国立公園は500匹以上ものヤギを減らそうと様々な試みがなされました。しかし、ヤギには認可された避妊薬がなく、去勢をすることができません。また、オオカミのような「捕食者」を送り込むことも考えられましたが、他の生態系へのネガティブな影響を考えると、これも採用できません。

つまり、非常に効率が悪いように見える「ヘリコプターでの移送」が、考え抜かれた上での「苦肉の策」であることが分かります。また、同様の問題がモンタナ州のグレイシャー国立公園においても報告されているとのこと。

 

この問題を根本から解決するには、ヤギではなく、私たち人間が「ハイキングのマナーを見直す」ことに目を向けなければなりません。それを無視してハイカーたちが山で放尿し続ければ、このようないたちごっこは永遠に続いていくことになってしまいます。ヤギは森林の維持に貢献もしていることだし、まずは人間の所業を改めることが必要です。

 

「木登りヤギ」は種を吐き出すことで森林の維持に貢献している

 

via: motherboard / translated & text by なかしー

 

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