天の川銀河に向かって超スピードで突進する謎の恒星が13個見つかる

space 2018/10/05
今回発見された超高速星。赤の点は、銀河の内側から外に向かう超高速星を、オレンジの点は、銀河内部に向かって飛んできている超高速星を示している。
Point
・GAIAによる観測データを元に、天の川銀河の外から内側に向かって飛んでくる超高速星が発見される
・これらの恒星がどこから飛んできたのかは今の所不明であり、大マゼラン雲やハロー、他の銀河などが源と考えられている
・超高速星の年齢や構成成分を分析することによって、起源が解明されると期待

ものすごいスピードです。

ライデン大学などの研究者たちが天の川銀河の外へ飛び出していく超高速星を探していたところ、なんと逆に、天の川銀河の内部に向かって飛んできている恒星を見つけました。研究は、“Monthly Notices of the Royal Astronomical Society”で発表されています。

超高速星は、銀河系内にある最も速く動く恒星です。銀河系の中心近くで生まれた星が銀河中央の超大質量ブラックホールと相互作用した結果、銀河の果に向かって超スピードで飛ばされたものとされており、今まで少数しか発見されていません。

今回研究者たちがGAIA宇宙望遠鏡の最新データを使って見つけた超高速星は20個。しかし、そのうち13個は、天の川銀河の「内側」に向かって飛んできたものでした。これらの銀河間を高速移動している星々は、他の大きな銀河から来たのかもしれませんし、大マゼラン雲から飛んできたのかもしれません。または、天の川銀河の衛星銀河から来た可能性もあります。

いずれの場合も、その星自身の起源の痕跡が運ばれているはずです。研究者らは、これらの恒星を近い距離で研究することで、他銀河の恒星の性質に関する前例のない情報が得られると考えたのです。

星たちは超大質量ブラックホールに近づいた際に、超高速で加速された可能性があります。したがって、超高速星の存在は、近くの銀河に超大質量ブラックホールがあることを示しているのかもしれません。あるいは、連星系の一部であった可能性もあり、パートナーの恒星が起こした超新星爆発によって飛ばされたのかもしれません。いずれにせよ、これらの星を研究することで、近くの銀河で何が起こったのかを知ることができるでしょう。

他の可能性としては、天の川銀河のハローを起源とした恒星が、矮小銀河の一つと相互作用して加速し内部へと押し出されたことも考えられます。これらの星の年齢や構成の情報が得られれば、天文学者たちがその起源を明らかにする助けとなるでしょう。もし、ハローを起源としていれば、星は古くてほぼ水素で出来ているし、他の銀河が起源だとすれば、もっと重たい物質で出来ているでしょう。また、星の色も重要な情報となります。

 

まだ見つかった超高速星は少ないですが、GAIA計画は新たに2回めのデータをリリースしています。今後、さらに多くの超高速星が見つかることでしょう。

 

宇宙を彩る「星雲」の謎が明らかに。新理論に基づくシュミレーションが証明

 

via: sciencedailyDaily Mail/ translated & text by SENPAI

 

SHARE

TAG

spaceの関連記事

RELATED ARTICLE