ボイジャー2号がついに太陽系の果て「星間空間」との境に接近!

space 2018/10/09
Credit: NASA/JPL-Caltech
Point
・探査機ボイジャー2号は、太陽系の果てに向かって旅を続けている
・ボイジャー2号によって、太陽系外から届く宇宙線の増加が観測され、太陽系の境への接近が示される
・ボイジャー2号がいつ星間空間に到達するか、正確な時期はわからない

NASAの探査機「ボイジャー2号」が、ついに太陽圏を脱出して、星間空間に近づいているようです。8月下旬、太陽系外から届く宇宙線の増加を観測しています。

ボイジャー2号は1977年に打ち上げられた探査機で、現在地球から177億km、太陽と地球の距離の118倍の距離まで来ています。

2007年以来、ボイジャー2号は、太陽物質や太陽の磁気圏で覆われた巨大な泡状の「ヘリオスフィア(太陽圏)」の最も外側の領域を旅してきました。科学者たちは、ボイジャー2号が、ヘリオスフィアと星間空間の境である「ヘリオポーズ」に到達することをこころまちにしています。もしボイジャー2号がこの境界を越えたとすると、ボイジャー1号に続いて2番めに星間空間に到達した人工物となります

ヘリオポーズと探査機の位置関係

8月の終わり頃から、ボイジャー2号の宇宙線測定装置は、8月の初めに比べて5%の宇宙線の増加を観測しています。宇宙線は太陽系外を起源とする高速で動く粒子です。宇宙線の中にはヘリオスフィアへ侵入できないものもあります。そのため、ヘリオスフィアの境界への接近や通過時には、ボイジャー2号は宇宙線の増加を観測すると予測されていました。

2012年の5月、ボイジャー1号は、ボイジャー2号と同様の宇宙線の増加を観測しました。その3ヶ月後、ボイジャー1号はヘリオポーズを越えて星間空間に達したことから、今回のボイジャー2号にも期待が集まります。

ボイジャー2号

しかし、宇宙線の増加は探査機がヘリオポーズを越えようとしている決定的な証拠ではありません。というのも、ボイジャー2号は、ボイジャー1号が通過したのとはまた別の領域を旅しているからです。そのため、ボイジャー1号とは異なるタイムラインでヘリオポーズに達する可能性があります。また、ヘリオポーズは太陽の活動周期に応じて、内側や外側に移動します。11年の周期で最大と最小の境界の間を行き来するのです。

 

ボイジャー2号がヘリオポーズに到達する正確な時期は、科学者にもわからないと言います。ただ、近づいているのは確かです。そこに到達するまでの数ヶ月に観測されるデータは貴重なもので、多くの知見が得られるでしょう。

 

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via: Phys Org/ translated & text by SENPAI

 

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