びっくりした! ミツバチはぶつかると驚いて「ウップ」という

animals_plants 2018/10/14

Point
・ミツバチが巣の中で発する短い振動性のシグナルは、餌の要求行動や停止信号だと思われていた
・長期に渡ってこの信号を集め続け解析した結果、シグナルが思ったよりも頻繁に起こっていることがわかる
・巣箱にカメラを設置し行動を観察した結果、ミツバチ同士がぶつかった時に発せられていることから、単に驚いていただけとわかる

ミツバチが発する「ウップ」という振動性のパルス。長い間、餌の要求行動や停止信号であると思われていました。しかし、どうやら単に「驚いただけ」だという説があがっているようです。

ミツバチが羽の筋肉を使って発する振動は、通常ヒトの耳には聞こえません。よって検出には、巣に埋め込んだ加速度計が使用されています。

この信号が何を示すのかは、これまでもいくつか仮説があげられています。1950年代には、「ウップ」信号の後にハチ同士が餌を交換していたことから、「餌を要求する信号」ではないかと考えられました。またその後の研究では、餌の在り処を知らせるダンスを止めさせる信号ではないかという説もあげられています。この信号は、仲間に「その場所には何か問題があるので、餌を集めに行くのを止めさせる」ための警告としての役割があるとされました。

さらに研究を進めるため、ノッティンガム・トレント大学のマーティン・ベンシック氏らは、加速度計を巣に埋め込んで一年間に渡って記録をとり続けました。その後、ソフトウェアを使って記録をスキャンし、シグナルを検出しました。下のサウンドクリップは、その集められたシグナルの1つです。

彼らが発見したのは、シグナルが思ったよりもずっと日常的に発せられていたことでした。巣箱の限られた小さな範囲においてでさえ、1分間に6から7回も発せられています。

他のハチの行動をこんなに頻繁に止めることは無いだろうし、餌を頻繁に要求することもありえません」とベンシック氏は述べています。また、シグナルの多くが夜間に発せられていることも発見。餌の方向を示すダンスが、昼間に行われるのとは対照的です。その上、巣箱の壁を優しく叩くことで、何百ものハチに対してこのシグナルを同時に誘発することが簡単にできました。

ハチの衝突

巣箱の中にカメラを設置することで、ハチが加速度計の近くでお互いにぶつかった時に、シグナルが多く発せられていることを発見しました。それは、ダンスを踊っているときでも、餌を交換しているときでもありませんでした。「多くの例から、私たちが提案したいのは、シグナルを発してるのが、ハチが驚いた時であるということです」とベンシックは言います。研究チームは「停止」シグナルの代わりに、「ウップ」シグナルとこれを呼ぶべきだと提案しています。

初期の研究では、振動を発しているハチがどれなのかを誤って判断していた可能性があります。ミツバチが食料の調達を妨げた時には、餌の在処を示すダンスを踊っていたミツバチに対してヘッドバットしています。また、餌の受け渡しに先立っても、ヘッドバッドが行われています。これらの行動から、以前の研究では解釈を誤ったのではと考えられます。

 

びっくりした時に飛び上がるのは、ミツバチも同じみたいです。

 

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via: NewScientist/ translated & text by SENPAI

 

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