ADHDの人のほうがクリエイティブな領域で活躍できるという研究

life 2018/10/17

Point
・ADHDの人とそうでない人が、「クリエイティブさ」が試される2つのタスクにチャレンジ
・その結果、どちらのタスクにおいてもADHDの人のほうがオリジナリティを発揮して、そのクリエイティブさを証明した
・ADHDの人は、既存の物や過去の知識にとらわれない発想が可能であり、テクノロジーなどの革新的な思考が要求される分野での活躍が期待される

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、一般的に幼少期に診断される、多動性や衝動性、あるいは不注意を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害を指します。

大人になってから診断されることもあるADHDですが、その型破りな態度が、マーケティングや商品デザイン、テクノロジーなどの革新的な発想が必要な分野において「財産」となりうるかもしれません。これに関して、ミシガン大学の研究者が研究を行なっています。

Thinking “Outside the Box”: Unconstrained Creative Generation in Adults with Attention Deficit Hyperactivity Disorder

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/jocb.382

ADHDと診断された学生と、そうでない学生が、2つのタスクに取り組んだこの研究。「想像力」が要求される1つ目のタスクは『エイリアン・フルーツ発明タスク』と呼ばれ、地球には存在していない他の惑星の「架空のフルーツ」をいかに描写するかといったものです。

このタスクの中で、ADHDではない学生の『エイリアン・フルーツ』は、たいてい実在するフルーツ(リンゴやイチゴなど)をモデルとしたものであり、革新的とはみなされないものでした。しかし一方で、ADHDと診断された学生の『エイリアン・フルーツ』は、ADHDではない学生の作品と比べて、よりオリジナリティが溢れるものに仕上がっていたのです。

2つ目のタスクは、3つのカテゴリーにおける新商品の「ラベル」を考案するといったもの。このタスクにおいても、ADHDのグループはそうでないグループと比較して、提示された例から離れたユニークなラベルを創り出すことに成功していました。

研究を実施したホリー・ホワイト氏はこの結果を受けて、ADHDの学生は新しいものを創るタスクにおいて柔軟な思考が可能であり、既存の物や過去の知識に縛られない傾向があると語っています。

流れが早く、常に新しいものが求められる今の時代に、彼らの能力が必要とされる場面は数多く存在しているでしょう。彼らは自らのクリエイティビティを小さな箱に閉じ込めることなく、思いっきり開放することができる才能の持ち主なのです。

 

「ADHD」と「性格」の線引とは? 子どものADHDは「学校以外」の行動で診断

 

via: sciencedaily / translated & text by なかしー

 

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