火星が噴火?欧州宇宙機関(ESA)の探査機が火星で「謎の雲」を激写

space 2018/10/29
Credit: ESA
Point
・欧州宇宙機関(ESA)の探査機が、火星で火山が噴火しているかのような写真をとらえる
・しかし実際には、火山活動とは関係のない「雲」であり、とりわけ珍しいものではないとされた
・先日火星を襲った前代未聞の大嵐も、この雲の形成に一役買ったと考えられる

火星には太陽系最大級とされる「オリンポス山」をはじめとして、多くの火山が存在しています。数百万年以上の長きにわたってその噴火は起こっていないはずですが、欧州宇宙機関(ESA)の探査機マーズ・エクスプレスからの写真が、アルシア山から1,500Kmにも及ぶ「煙」のようなものが流れている瞬間をとらえており、話題を呼んでいます。

アルシア山は、火星の赤道付近のタルシス台地にある「タルシス三山」の中で最も南に位置している火山です。一見すると、アルシア山が長い眠りから覚めたように見て取れますが、実際にはこれは火山活動とは何ら関係はないとのこと。煙のように見えるこれは水氷の「雲」であり、火山の傾斜の影響により起こる現象で、とりわけ珍しいものではないとのことです。

Credit: ESA

赤道とほぼ平行に走るその雲は、火星における「1日」の中でその長さを変え続けます。朝には火山から吹き下ろす風によって雲は長さを伸ばし、地球から望遠鏡で確認できるほどのサイズにまで成長します。

また、このような雲の形成には、火星の大気中の粉塵の量が大きく影響してきます。そこで思い出されるのが、先日火星を襲った前代未聞の巨大な嵐。すなわち、これが雲の発達を促したことが考えられるのです。

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この現象は季節的なものであり、マーズ・エクスプレスや、他のミッションによって2009、2012、2015年にも同様の雲が観測されています。

マーズ・エクスプレスは今日も雲の行方を見守り、地球に貴重なデータを送り続けてくれています。flickrの公式アカウントにてその様子は毎日アップされているので、気になる方はチェックしてみましょう。

 

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via: esa / translated & text by なかしー

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