面接では成功より「苦労話」を語るべき

society 2018/11/10

Point
・面接やデートでは自身の「成功」だけでなく、その裏にある「苦労」もワンセットで語ることが好ましい
・「就職面接」と「デート」を模した実験において、いずれも話の聞き手は成功の裏の「苦労」をもっと聞きたいと感じていた

イギリスを代表するビジネススクールであるキャスビジネススクールの調査によると、就職面接やデートなど、自分を評価される場面で相手に好印象を持ってもらうためには、自分の才能や能力をアピールするだけでなく、成功の裏に隠された「苦労」について語ることが重要であることがわかりました。

Impression (Mis) Management When Communicating Success

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/01973533.2018.1500289

調査では、人々が就職面接やデートにおいていかに自分の「成功」をよりどころにしているのかを観察すると同時に、それが実際に相手に対して良い印象を与えているのかどうかが調べられました。

そこで分かった結果は、多くの人の予想を裏切るものでした。過去の「成功」そのものは、それだけでは相手に対して十分な好印象を与えていなかったのです。そして研究を行なったジャニナ・スタインメッツ博士は、ただ「成功」を語るのではなく、その裏に隠された「苦労」を語ることが好ましいことであると明かしています。

スタインメッツ博士は、18~75歳といった幅広い年齢層の人々の協力を得て「3つの実験」を実施。そのうち2つは「就職面接」を模したものであり、1つは「デート」を模したものです。それぞれの実験において参加者たちは、印象を「与える側(シェアラー)」と「受け取る側(レシーバー)」に分かれました。すなわち、就職面接においてのシェアラーは「求職者」であり、レシーバーは「面接官」。デートにおいてのシェアラーは「話し手」、レシーバーは「聞き手」となります。

いずれにおいてもシェアラーには、レシーバーにポジティブな印象を持ってもらうように努力することをお願いしました。そしてシミュレーション終了後には、レシーバーからのフィードバックをしてもらい、どの点についてもっと話を聞きたかったのかを明らかにしてもらいました。

その結果、3つのうちいずれの実験においてもレシーバーは、シェアラーが自らの「才能」や「成功」について語りすぎていると感じており、一方で、もっと聞きたいと思ったその裏に隠れた「努力」や「苦労」については語られなかったと感じていました。

つまり、相手に対して好印象を与えるために自分の成功について語ることは重要ですが、なぜ成功できたのかといった、その裏に隠された苦労までをも「ワンセット」と考えたほうがいいということです。

たとえば、デートの際に最近走った「マラソン」の話をするとします。そこでただ走りきった事実だけではなく、どのようなトレーニングをして本番に備えたのかについても語ったほうが、あなたが恋のゴールテープを切る確率は高くなるということです。

 

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via: CITY, UNIVERSITY OF LONDON / translated & text by なかしー

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