オウムアムアは地球外生命体の「太陽帆」であるとする説が発表される

space 2018/11/05
Credit: universetoday
Point
・史上初の恒星間天体として知られる「オウムアムア」は、地球外生命体が作った「ソーラーセイル」であるとする説が発表される
・オウムアムアはその細長い「帆(セイル)」のような形により、太陽からの放射圧を効率よく受けて加速していることが考えられる
・これもあくまでも1つの説であり、オウムアムアについて確実にわかっていることはあまりない

2017年10月19日に発見されたオウムアムアは、太陽系外からやってきて系外へ出ていく軌道を持つ史上初の「恒星間天体」として知られています。

その正体については「彗星」なのか「小惑星」なのか、はたまた「宇宙船」であるのかといった様々な議論がなされてきましたが、一応その結論は「彗星」と考えるのが妥当であるといった結論が出されていたところです。

謎の“小惑星”オウムアムアの正体、実は「彗星」だと判明

しかし、新たな研究によりその定説が再度ひっくり返されるかもしれません。そこでは、オウムアムアが「地球外生命体のソーラーセイル(宇宙船)」である可能性が示されているのです。研究は11月1日に、プレプリント・サーバー“arxiv”に掲載されました。

COULD SOLAR RADIATION PRESSURE EXPLAIN ‘OUMUAMUA’S PECULIAR ACCELERATION?
https://arxiv.org/pdf/1810.11490.pdf

研究では、もしオウムアムアが彗星であれば、太陽に近づいた際に確認されるはずの「ガスの放出」がないこと。また、オウムアムアが太陽の重力だけでは説明がつかないほどに加速している点について指摘しています。

そして研究者たちは、オウムアムアの正体が、太陽からの放射圧などを動力として用いる宇宙船「ソーラーセイル(太陽帆)」である可能性を提唱。これは同時に、「地球外生命体」の存在も示唆しているものとなります。

研究者たちはこの仮説において、オウムアムアの加速は太陽光によって説明が可能であると説明しており、また、オウムアムアが細長い形であるのは表面を「帆」のようにすることで、効率よくエネルギーを得ているからであるとしています。

Credit: ESO/M. Kornmesser

しかし、もしそれが地球外の何者かによって作られたものであれば、この太陽系でオウムアムアは一体何をしているのでしょうか。これについても研究者たちはいくつかの仮説を挙げています。その中には、単にその船は機能停止に陥っており、いわゆる他の「宇宙ゴミ」と同じであるとするもの。あるいは、実はオウムアムアは送り出された数百の探査機のうち、地球に近づくことに成功した唯一の太陽帆であり、地球を何らかの方法で調査しているといった可能性を示す説もあります。

以上のように、オウムアムアについての様々な考察を発表した研究者たちですが、オウムアムアの正体について確実に言えることが少ないことは認めています。結局のところ、様々な学者が様々なことを主張していますが、オウムアムアは未だに「謎に包まれた天体」であり、今後の調査・研究に注目が集まるところです。

 

「星間小天体」は銀河全体に生命を広げる可能性を持っている

 

via: universetoday / translated & text by なかしー

 

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