人間でも地球の磁場を感知できる電子皮膚「e-skin」が開発される VRやARでも活躍が期待

technology 2018/11/16
Credit: medgadget
Point
・人間が地球の「磁場」を感知できるようになる「電子皮膚(e-skin)」が開発される
・磁場による電気抵抗の変化により方角を特定することが可能であり、これが目の不自由な人に役立ったり、VRやAR空間で活躍する可能性がある
・いずれにせよe-skin単体ではなく、実用化させるためには「他の技術」との連携が必要となる

鳥をはじめとした多くの動物には、地球の「磁場」を感知するための能力が備わっています。そして、その磁場を頼りに鳥は容易に飛ぶ方向を定めることができるのです。

そんな方向音痴がうらやむコンパスのような能力を、私たち人間が持つことが可能になるかもしれません。ドイツのドレスデン・ロッセンドルフ研究所の研究者たちが、人間に鳥と同じような「磁場を感じる能力」を与えることができる「電子皮膚」を開発しました。

Electronic-skin compasses for geomagnetic field-driven artificial magnetoreception and interactive electronicshttps://www.nature.com/articles/s41928-018-0161-6

“e-skin” と呼ばれるその特殊な皮膚は、目の不自由な人の周辺の環境把握に役立ったり、VRやAR空間においてコンピューターとつながる基盤として活躍することが期待されます。

e-skinは、地球の磁場を感じ取れるほどに鋭敏な磁場センサーを内蔵した薄いポリマーでできています。さらに、e-skinは非常にフレキシブルで、手など体のあらゆるパーツに付着させることが可能。e-skinをヴァーチャル空間のアバターを動かすためのコントローラーとして用いた実験においても、非常にうまく動作してくれたようです。

e-skinは、異方向性磁気抵抗効果と呼ばれる原理により動作しています。これは、外部磁場の存在によって電気抵抗が変化するといった現象です。つまり、センサーが地球の磁場を感知することで電気抵抗が変化をみせ、それを頼りに方角を特定することができるといったことです。電圧が最も高いときにセンサーは「北」の方角を感知しており、最も低い時に「南」を感知しています。

 

これを実用化させるためには、e-skin単体ではなく「他の技術」との連携が必要になります。そして、そこにうまい融合が起これば、目の不自由な人がいとも簡単に街中を歩いて通り抜けられるような画期的な新技術が開発されるかもしれません。

 

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via: medgadget / translated & text by なかしー

 

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