血液検査で8種類の初期がんが検出できる技術が開発中

technology 2018/01/22

8種類の一般的なガンの存在を検出できる血液検査が開発されています。CancerSEEKと呼ばれるこの血液検査では、ガン細胞が血流中に放出する少量のDNAやタンパク質を検出します。この検査で、卵巣、肝臓、胃、膵臓、食道、腸、肺、そして乳房のガンがあるかどうかが一度にわかるのです。

内視鏡による腸のスクリーニング検査など、こういった検査は普通痛みや不快感を伴います。一つの検査で1種類のガンしか検査できないことや、それを受ける人口が少ないといった関連するリスクもあります。さらに、多くの主要なタイプの腫瘍には、現在効果的なスクリーニング検査が存在しないのです。

しかしCancerSEEKは、コレステロールチェックなどの通常の血液検査と一緒に行うことが可能で、ガンがあることがわからない段階で使うことができます。そのため早期の診断ができるので、治るチャンスも高くなります。

Detection and localization of surgically resectable cancers with a multi-analyte blood test – Science
http://science.sciencemag.org/content/early/2018/01/17/science.aar3247

この検査のしくみ

多くの場合ガンによる症状が出始める前に、とても小さな腫瘍でさえ、ごく少量の変異したDNAや異常なタンパク質を血液に放出し始めます。通常の細胞もDNAやタンパク質を放出しているのですが、がん細胞から放出されるDNAやタンパク質は独特です。通常の細胞のものにはない複数の変化が含まれているのです。

この新しく開発されたガンDNA血液検査は非常に感度が高く、10,000もの通常DNA断片の中からたった1つの変異を正確に検出できます

CancerSEEKを異なったタイプの初期ガンを持った1,000人に使用されたところ、ガンの検出は正確で、70%を超える膵臓、卵巣、肝臓、胃、食道のガンそれぞれを検出したことが示されました。そしてただ検出するだけでなく、83%の症例でどのタイプのガンであるのかを正確に予測することができたのです。

この検査は現在開発中であり、診療所で使われるようになるにはまだ時間がかかりそうです。しかしもし実用化されれば、間違いなくがん検診に劇的な変化をもたらすでしょう。

 

 

via: The Conversation / translated & text by Nazology staff

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