人を効果的に協力させるために必要な2つの能力

psychology 2018/01/22

最新の研究によると、人々が効率的に協力するための鍵は、親しみやすさと、パートナーを選ぶ能力とのこと。

研究の筆頭著者であるオハイオ州立大学の社会学准教授、デビッド・メラメッドによると、この研究の目的は「人々が喜んで協業するようになる環境がどのようなものかを明らかにする」こと。

 

研究者たちはこのテーマについて調査するため、アマゾンメカニカルタークというクラウドソーシングマーケットプレイスを通して、実験の参加者を集めました。

Cooperation, clustering, and assortative mixing in dynamic networks
http://www.pnas.org/content/early/2018/01/10/1715357115

参加者たちはオンラインゲームに参加し、各プレイヤーは実際のお金に交換可能な1ドル相当の1,000ユニットの所持金でゲームをスタートします。あるプレイヤーが他のプレイヤーに50ユニットをあげることに同意した場合、もらう方は実際には100ユニットもらえることになっています。

つまり、基本あなたが5セントあきらめると、他のだれかが10セント手に入れるのです。

あるゲームではランダムにネットワークが形成され、そのネットワーク内でプレイヤーはコンタクトがとれます。これは現実を真似たもので、ある小さなグループは複数の接続で繋っています。人間は家庭や職場など、複数の群れに参加して働くことが多いからです。

そして、このネットワークは静的か、動的かのどちらかをとりました。静的なネットワークでは、実験の間割り当てられたパートナーたちとだけ関わりが持てます。動的なネットワークでは、他のプレイヤーと結びつきを絶ったり、新しいコネクションを作ったりできます。

またある別の参加者たちには、すでに協力的であるという評価のある人がその評価に応じて他のプレイヤーから好まれるかどうかを確かめるため、「評価情報」を付け加えました。お金をシェアした履歴によって評価情報が変わるというシステムです。以前の研究では、ある人が他の人とパートナー関係を持ちやすいかどうかという点で、重要な働きした要素であることが示されています。

しかし評価情報が協力行動において全く役割を果たさないという研究結果に、メラメッドたちは驚きました。

全体的に協力率は高く、特に協力率の上昇がみられたのは、参加者がクラスターに分けられ、パートナーを自分で選べる環境であるときでした。

「本当に重大だと思える要素は、ネットワーク構造を変えられる能力でした」メラメッドは言います。「関係のパターンもまた違いを産みました。複数の接続を持つ有名クラスタに属する人たちが最も協力していました。これは、実際の世界でどのように私たちが相互作用しているかを考えれば、直感的にあっていると思えます」

「この研究の発見は、仕事場や戦場を含む多様な場面で重要な意味を持ちえます」

「私達が発見したことを応用することは、協力を勧める助けとなりえます」

この研究をサポートしたアメリカ軍は、この種類の情報を現地で強くて協力的なチームをうまく構成するために使うこともできます」さらに「軍隊はまた、この研究を敵対勢力を弱体化する方法を探るためにもつかえます」とも答えています。

 

協力的環境において、親しみやすさが重要なのはよく耳にします。しかしパートナーを選ぶ能力や、パートナーを自分で好きに選べる環境もまた、重要のようです。

 

via: Phys Org / translated & text by Nazology staff

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