ウォンバットの「四角いフン」の謎が解明される

animals_plants 2018/11/20

Point
・ウォンバットのフンは「面」を持つサイコロのようなキューブ状になっている
・フンによってマーキングをするウォンバットは、フンをキューブ状にして転がりにくくすることで自らの縄張りを守っている
・ウォンバットの腸には「固い-柔らかい-固い-柔らかい」といった周期で伸縮性が変わる部分があり、これがキューブ状のフンを作り出していると考えられる

オーストラリアに生息しており、人懐っこく愛らしいそのフォルムでも有名なウォンバットが、四角いキューブ状のウンチをすることをご存じでしたか?

なぜウサギのような他の草食動物と違ってウォンバットのフンが「面」を持っているのかといえば、一言で言うと「転がりにくいから」です。ウォンバットは縄張り意識が強く、自らのフンによりマーキングをします。そして岩場などの不安定な場所にフンを落としても転がりにくいように、フンが面を持つ「キューブ状」になっていると考えられているのです。

そして、新たな研究がそのキューブ状のフンがどのようにして作られているのかを明らかにしています。それは決して、ウォンバットが四角い肛門の持ち主だからではありません

一晩に「100粒」ものフンを落とすと言われているウォンバットの体の中は、一体どのような構造になっているのでしょうか。研究者らはタスマニアで車やトラックに轢かれたウォンバットを安楽死させて、その消化管を調べました。

その結果、フンはウォンバットの腸における「ラスト8%」の部分でキューブ状に固められていることが判明。そしてその部分は、腸の他の部分と異なり均一には伸縮しないことが明らかになりました。つまり、ウォンバットの腸には「固い-柔らかい-固い-柔らかい」といった周期で伸縮性を変える部分があり、それがフンの「キューブ状」を形作っているということです。

Credit: sean.kelleher1 on Visual hunt / CC BY-SA

しかし、ここで新たな謎が浮かび上がります。腸でキューブ状のフンを作るためには、固い箇所と柔らかい箇所がそれぞれ「4つずつ」必要になるはずです。しかし、ウォンバットの腸を空にしてバルーンのように膨らませてみたところ、固い箇所は「2つ」、柔らかい箇所は「3つ」しか確認されませんでした。

今日、製造業のエンジニアはキューブ(立方体)を作る方法を「モールディング(鋳造)」と「カッティング」の2種類しか知りません。もしウォンバットの腸の謎が完全に解明されれば、キューブを生み出す新たな「3つめの方法」を編み出すためのヒントになる可能性があります。研究を率いたジョージア工科大学のパトリシア・ヤン氏も、もしこれが製造業に応用されるようなことがあれば「クールなメソッド」になるだろうと語っています。

 

本当にあった「トンデモ」研究6選。「犬はうんちをする時、北か南を向く」

 

via: theguardian / translated & text by なかしー

 

SHARE

TAG

animals_plantsの関連記事

RELATED ARTICLE