その愛は本物?ベイズ確率を応用した「愛の方程式」が考案される

science_technology 2018/11/25

Point
・英国の科学者がベイズ確率論を使って、無条件の愛を識別するための「愛の方程式」を考案する
・愛の確率は0から1までの値を取り、新たなイベントで信頼度が変わると更新され、増減する
・0から1の間にある時は条件付きの愛を表し、数値が1に達したものは無条件の愛を表す。

「愛」と科学は思ったより親和性が高いのかもしれません。

英国の科学者が、愛に向き合うための方程式を生み出しました。サウサンプトン大学哲学科のポスドク、スキ・フィン氏は、条件付きの愛と無条件の愛を見分ける方法を作り上げ、海外メディア“aeon”上で説明しています。

Beyond reason: the mathematical equation for unconditional love
https://aeon.co/ideas/beyond-reason-the-mathematical-equation-for-unconditional-love

理論的推論と確率を組み合わせたこの等式が元にしているのは、ベイズ確率論です。無条件の愛では、等式の解は1となりいかなる理論を持ってしても、その愛を揺らがせることはできません。条件付きの愛では、等式の値は0から1の間の値をとり、関係の進展が影響を及ぼします。

フィン博士が言うには、あるタイプの愛が他の愛よりも良いものであると取り決める必要はありませんが、2つのはっきりと異なった感情の形というものはある、ということです。

フィン博士が等式を作るにあたって利用したベイズ確率とは何なのでしょうか。ベイズ確率と対照的なのが、頻度確率です。頻度確率では、ある確固としたパラメーターを持った真の現実があって、得られるデータが変動するという考えを取ります。それに対してベイズ確率では、データが確固とした現実としてあり、パラメーターが変化するものであるとします。この方法を使うことで、未知のパラメーターを、データから導き出すことができます。この方法は、土星の質量を確率的に見積もる場合にも使われています。

フィン博士は私たちが愛と呼ぶ、難しくて複雑な感情を理解するために、条件付き/無条件の愛と、条件付き/無条件の信頼の強さの間の等式を作りました。等式を作るにあたって、「信頼の度数」を分類し、0から1までの間の値を割り振りします。人の性質に割り当てられたこの値は、固定したものではないと説明されています。

肝心の方程式は、Crupdate(p)=Crinitial(p|e)です。Cr(p|e)は、Cr(p|e)=Cr(e∩p)/Cr(e)で表されます。Crは信頼、pはCr(p)が0から1の値を取る確率としたときのアプローチや出来事。eは証拠として数えられる出来事やアプローチでCr(e)は0から1の間の値をとります。updateは新たな値を、initialは以前の値を表します。“|”は、条件を表します。pにeの条件が加わるとCrinitialがCrupdateになるということです。

例えば、彼女を0.3だけ愛することもできますし、0.9まで愛することもできます。最初に0.3の愛から始まって、パートナーの良い面を発見することで0.9まで育てていくといった感じです。逆に、パートナーに傷つけられることがあって、数値が減るということもあるでしょう。1は完璧な確信であり、0は全くの不信です。

しかし、その値が1に達するような出来事を経て、完全な確信に至ると、それに反するどのような情報が与えられようとも揺らぎません。少なくともベイズ論者はそう考えるでしょう。この研究における、等式によって示される1の値は、無条件の愛に相当します。一方、条件付きの愛は0から1の間の数値で表され、関係の進展によって値が変わるのです。

 

この方程式を使って、気になるあの人との愛の数値が見れるアプリでもあれば、見てみたい気がします。いや、やはり見ないほうが良いかもしれません。

 

『涼宮ハルヒの憂鬱』がきっかけで数学の難問が解決する可能性

 

via: Daily Mail/ translated & text by SENPAI

 

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