NASAの新たな火星探査機「インサイト」が着陸間近! 果たして前代未聞の「大嵐」の影響は?

space 2018/11/23
Credit: NASA/JPL-Caltech
Point
・NASAの火星探査機「インサイト」が、日本時間の11月27日早朝に火星表面への着陸を予定している
・今年長きに渡って火星を覆っていた「大嵐」も去り、着陸の日は穏やかな天候となりそう
・インサイトとともに旅する中継機 “Mars Cube One” が、インサイトの着陸の情報を地球に送る手助けをしている

NASAの火星探査機 “InSight(インサイト)” が、日本時間の11月27日午前5時ごろに火星への着陸を予定しています。インサイトのミッションは、火星の地質学的な進化を研究するためのデータを収集するといったもの。そのためインサイトには「地震計」と「熱伝達プローブ」が備えられています。

すでに全行程およそ3億100万マイルのうち、2億9,500万マイルを旅したインサイトですが、まだ「着陸」といった大きなハードルを最後に残しています。NASAのプロジェクト・マネージャーであるトム・ホフマン氏は会見において、「私の鼓動はドラムのように高鳴っています」と述べ、その期待と不安を表現しています。

11月22日はアメリカでは「サンクスギビングデー(感謝祭)」にあたり、祝日となっています。そのため多くの人がお休みに入り七面鳥を口にしますが、NASAのJPL(ジェット推進研究所)はそうはいきません。1日中インサイトの着陸に向けた最終調整に追われることになります。

Credit: Lockheed Martin

着陸のプロセスは「7分間以下」で終わることが予想されていますが、そこでインサイトは速度を「時速12,000マイル」から「時速5マイル」にまで急激に落とす必要があり、その影響で多くの不具合が発生してもおかしくありません。

しかし、着陸に関する情報を提供し続けてきた科学者によれば、幸運にも着陸への見通しは明るいとのこと。今年火星を覆い、NASAの火星探査機「オポチュニティ」を苦しめた前代未聞の「大嵐」も、ほぼ消えてなくなったのだと言います。着陸の日の火星はとても穏やかな「着陸日和」となりそうです。

また、インサイトは “Mars Cube One(MarCO)” と呼ばれる「中継機」とともに宇宙を旅しています。“MarCO-A” と “MarCO-B” といった小さな2台の中継機から成るその「連れ」が、地球への信号を速く飛ばすための手助けをしてくれるのです。

NASAは、インサイトの着陸後にも会見を予定しています。実際に着陸成功の報告を聞くまでは何が起こるか分かりませんが、どうやら不安要素は少ない様子。インサイトに搭載された地震計のプロジェクトを率いたフィリップ・ローデット氏は、「さよなら、ありがとう、そして来週には火星で会いましょう!」と述べて会見を締めくくっています。

 

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via: space.com / translated & text by なかしー

 

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