ほ乳類の祖先だが「歯がなく全長4.5m」という新種の巨大化石が発見される

animals_plants 2018/11/26
Credit: Tomasz Sulej
Point
・ポーランドにて人類を含むほ乳類の祖先である「獣弓類」の新種の化石が見つかる
・獣弓類の中の「ディキノドン類」とされるその新種は、これまでに発見されたディキノドン類よりもサイズが40%も大きなものであった
・この発見が、ディキノドン類や恐竜が巨大化した理由を解き明かすヒントとなる可能性がある

ポーランド南部の村リソビツェ(Lisowice)にて、獣弓類と呼ばれるグループに属する「ディキノドン類」の新種の化石が発見されました。およそ「象」と同じサイズのその種は全長約4.5メートル、高さ約2.6メートル、重さは約9トンと巨大なものであり、これまでに発見されたディキノドン類よりも40%大きなサイズであるということです。

村の名前と、ドイツの著名な解剖学者 Heinrich Bojanus 氏の名前にちなんで、その新種は「Lisowicia bojani」と名付けられました。

An elephant-sized Late Triassic synapsid with erect limbs

http://science.sciencemag.org/content/early/2018/11/19/science.aal4853

地球はおよそ45億歳ですが、その間には様々な地質時代があり、地球環境がこれまで劇的な変化を繰り返してきたことを示しています。

今からおよそ2億5200万年~2億100万年前は「三畳紀」と呼ばれる地質時代にあたり、当時は地球上のすべての大陸が一続きの「パンゲア大陸」であった時代です。三畳紀の前のペルム紀末において、すべての生物種のうち90-95%が死滅したとされる大量絶滅があったこともあり、三畳紀には様々な種の生命が姿を現します。恐竜をはじめ、ワニ、ほ乳類、カメ、カエル、トカゲの祖先もこの時代に誕生したといわれています。

そして最近、科学者たちの関心を集めているのが今回の獣弓類です。「ほ乳類のようなは虫類」とされる獣弓類は、人類を含むほ乳類の祖先であることが分かっています。そして今回発見された新種Lisowiciaは、三畳紀後期(およそ2億1000万年~2億500万年前)に栄えたとされ、これまでに発見されたディキノドン類よりも1000万年も後に生きていた「最も最近の種」であるといったことになります。

ディキノドン類のサイズは様々ですが、そのすべてが草食動物であり、ほとんどに「歯がない」ことでも知られています。ペルム紀末の大量絶滅を生き抜いた彼らは、三畳紀中期から後期にかけて最も栄えた陸生の草食動物となりました。

化石を発見した研究チームの一人であるTomasz Sulej博士は、「Lisowiciaの発見は、ディキノドン類の歴史に対する私たちの考えを変えるものです。そしてこの発見は、なぜディキノドン類や恐竜がそこまで巨大化したのかといった疑問を浮かび上がらせるものです」と語っています。

 

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via: sciencedaily / translated & text by なかしー

 

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