「健康的な性格」を定義する研究が発表される

psychology 2018/11/28

Point
・専門家や一般人が考える「健康的な性格」のイメージは一致しており、明確である
・その性格をビッグファイブに基づき定義し、その後個人にも当てはめてみたところ、個人が持つ「健康的な性格」の傾向が浮かび上がる
・高い「自尊心」や「楽観性」、「行動をコントロールできること」などがその傾向にあたる
・断定はできないが、「ナルシスト」や「サイコパス」といった性格傾向が「健康的な性格」を形作っている可能性もある

科学者が「ビッグファイブ」として知られる5つの性格因子に基づき、「健康的な性格」の特徴を示しました。ビッグファイブにおける人間の性格因子は「神経症的傾向」「外向性」「経験への開放性」「協調性」「誠実さ」の5つ。果たしてどのような性格が、最も「健康的な性格」と呼べるものなのでしょうか?

The Healthy Personality from a Basic Trait Perspective

https://psyarxiv.com/prdnf/

研究者たちはまず、専門家だけでなく一般の人の声にも耳を傾け、ビッグファイブをフレームワークとして基礎となる典型的な「健康的な性格」を定義することを試みました。そこで「健康的な性格」とされたのは、神経症的傾向が低く、感情をありのまま受け入れ、暖かく、ポジティブな感情を持ち、単純で協調性が高い人物です。

次に、3,000人以上の参加者から集めた「7つの性格サンプル」に定義した「健康的な性格」を当てはめ、それが本当に個人レベルの性格を判断するものとして機能するのかをテストしました。

そして、研究者らが定義した「健康的な性格」と個人の「健康的な性格」がマッチした部分の特徴を調べたところ、健康的な性格の持ち主には「高い自尊心」「自分を明確に知っていること」「高い楽観性」といった特徴を持つ傾向が明らかになりました。また、彼らが自分自身を「衝動的ではない」「行動をコントロールできる」「注意力がある」と評価していることも分かりました。

今回「ナルシスト」や「サイコパス」的な面を健康的な性格と直接関連付けることはできませんでしたが、健康的な性格の持ち主も、「ナルシスト」の適応的な項目と言える「自己満足」といった項目において比較的高いスコアを持っていました。同様に彼らは「サイコパス」の適応的な項目と言える「ストレス耐性」や「大胆さ」といった項目において高いスコアを示しています。つまり、興味深いことに、「健康的な性格」に「ナルシスト」や「サイコパス」の要素が関連している可能性があるということです。

 

「健康的な性格」が一義的に決まることはなく、短所も活かしどころによっては長所になり得ます。本当に健康な性格とは、「積極性」「外交的」などで決まるものではなく、まずは自分の性格や感情を深く理解し、受け入れることから始まるのでしょう。

 

10代の頃の性格特性が「死亡率」に関係するという研究

 

via: sciencedaily / translated & text by なかしー

 

SHARE

TAG

psychologyの関連記事

RELATED ARTICLE