ヌラヌラ光る…火星で正体不明の「光る岩」を発見! NASAの探査車キュリオシティが目撃したものとは?

space 2018/12/03
Point
・NASAの火星探査車「キュリオシティ」が火星の表面で光る岩”Little Colonsay”を発見した
・鑑定には化学組成の調査が必要なため、「キュリオシティ」が搭載するレーザー分光カメラで調査を行う
・レーザー分光カメラは、離れた位置から対象を撮影し、その表面から蒸発する1ミリメートルより薄い層にある物質の元素組成を分析する

NASAの火星探査車「キュリオシティ(Curiosity)」が、火星の表面で見つかった「光る岩」の調査を行っています。”Little Colonsay”と名付けられたこの奇妙な岩は、一体どこからやってきたのでしょうか?

キュリオシティ調査チームの一員であるスザンヌ・シュウェンツァー氏は、「かなり光沢があることから、NASAの調査チームはこの岩を隕石ではないかと推測しています。見た目だけでの判断は難しいため、化学組成調査による鑑定が必要です」と語っています。キュリオシティは、最初の探査では”Little Colonsay”を見つけることができなかったのですが、2度目の探査で撮影に成功しました。赤く埃っぽい火星の大地に突如姿を現した光り輝く岩が見事捉えられています。

キュリオシティは、対象にレーザーを照射して発生したプラズマのスペクトルを観測する「レーザー分光カメラ(ChemCam)」を搭載しています。レーザー分光カメラは、離れた位置から岩や土を撮影し、その表面から蒸発する1ミリメートルより薄い層にある物質の元素組成を分析する機能を持っています。搭載されたスペクトグラフが、浮遊するイオンや電子から成る超高温ガス「プラズマ」を作り出す組成を測ることで、岩や土に含まれるミネラルや微細構造を計測するという仕組みです。

Credits: NASA/JPL-Caltech

キュリオシティは、独特の灰色の岩盤が広がる一帯から炭層が露出した「ヴェラ・ルービンの尾根(Vera Rubin Ridge)」の調査中に”Little Colonsay”を発見しました。この他にも、表面が濃い色の物質で覆われた”Little Colonsay”などの物体を発見しており、キュリオシティはまさに大車輪の働きを見せています。

活躍めざましいキュリオシティですが、実は最近、「電子脳」の移植手術を受けました。火星での探査を始めた当初、キュリオシティはA面コンピューターを使っていましたが、5年前にハードウェアとソフトウェアの問題を生じて以降、B面コンピューターでデータの収集と記録を行ってきました。ところが、9月中旬にメモリーの異状が見つかり、10月3日に再びA面コンピューターに切り替えられたのです。

これまで火星には多くの探査機が送り込まれてきました。つい最近も、今年5月に打ち上げられた探査機「インサイト(InSight)」が、火星表面に着陸したばかりです。先輩のキュリオシティは、この可愛い後輩を喜んで迎えたことでしょう。

 

光る岩の正体は一体何なのでしょうか?決して万全とは言えない体調であっても健気に探査を続けるキュリオシティが今後もたらしてくれる情報に期待しましょう。

 

NASA探査機「インサイト」が火星に着陸成功! 有名人もツイッターでお祝い

 

via: dailymail, independent/ translated & text by まりえってぃ

 

SHARE

spaceの関連記事

RELATED ARTICLE