ローヤルゼリーに幹細胞を若く保つ効果が確認される ES細胞の分化をストップ

life 2018/12/09

Point
・ローヤルゼリーに胚性幹細胞(ES細胞)の分化をストップさせる効果が確認された
・似た構造を持つほ乳類由来のタンパク質も発見され、ローヤルゼリーと同様ES細胞を未分化のまま保つ効力を持っていることが分かる

女王蜂だけが生涯食べ続けられる「ローヤルゼリー」と似た構造を持つ、ほ乳類由来のタンパク質が発見されました。スタンフォード大学の研究者らによると、そのタンパク質はマウスの胚性幹細胞(ES細胞)を未分化のままにし、「若く」保つことができたとのことです。

Honey bee Royalactin unlocks conserved pluripotency pathway in mammalshttps://www.nature.com/articles/s41467-018-06256-4

ミツバチは、卵の段階では働き蜂も女王蜂も同じですが、ローヤルゼリーを食べ続けた個体だけが働き蜂の2倍以上の大きさを誇る「女王蜂」になることができます。もともとは同一の遺伝子を持つ個体同士に、どうしてこのような差が現れるのでしょうか?その秘密がローヤルゼリーに隠されていることは疑いようがありません。

研究者が注目したのは、ローヤルゼリーに含まれる「ロイヤラクチン(royalactin)」と呼ばれるタンパク質です。彼らはロイヤラクチンをマウスのES細胞に加え、その反応を観察しました。その結果驚くべきことに、ロイヤラクチンにES細胞の分化をストップさせる働きが確認されたのです。

Credit: Paul Sakuma

そして研究者は、ロイヤラクチンと似た構造を持つほ乳類由来のタンパク質として「NHLRC3」と呼ばれるものを発見。NHLRC3にもロイヤラクチンと同様、マウスのES細胞の多能性を維持する効果が確認されました。

また、ロイヤラクチンにさらされた場合と似たES細胞の遺伝子発現のパターンが、NHLRC3においても現れたことが分かりました。研究者らはNHLRC3をラテン語で「女王」を意味する “Regina” と命名しています。

 

次なるステップとして、研究者らは Regina が成長した大人の動物において傷の治療や細胞の再生に役立つかどうかを調査する予定です。美容にも効果があるとされ、特にアジアやヨーロッパにおいてスーパー・メディスンとして昔から言い伝えられてきたローヤルゼリーの力は、実は計り知れないものなのかもしれません。

 

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via: phys.org / translated & text by なかしー

 

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