「臨死体験」は科学的に証明できるのか?

spiritual 2018/12/07

「死後」の世界は本当にあるのでしょうか? あるとしたら、どんなものなのでしょうか?

もちろん死んでみないことには誰にも分かりません。しかし、 死後の世界を見たように感じる体験、「臨死体験」によって、そのヒントを得ることができるかもしれません。

実際に臨死体験をした人は様々なことを語ります。「長いトンネルの向こうに白い光が見えた」と語る人もいれば「亡くなった人やペットとの再会を果たした」と主張する人も。果たして、このような超常現象に対して、現在の科学ではどのような仮説があがっているのでしょうか。

神経科学者のオラフ・ブランケ氏は、臨死体験を「2つのタイプ」に分類しています。1つ目は「左脳」によるもので、時間感覚を変え、飛行しているような感覚を与えます。2つ目は「右脳」に関するもの。これは魂とのふれあいや、声や音を聞くといった感覚によって特徴づけられるものです。そして、脳の側頭葉も、臨死体験において重要な役割を担っていると考えられています。側頭葉は知覚情報の処理や記憶のプロセスに関わっており、側頭葉に異常が起これば感覚や知覚にも異常をきたすことになるのです。

また、臨死体験は、ストレスフルな環境に置かれたときに放出される神経伝達物質エンドルフィンによって引き起こされると考える研究者も存在しています。同様に、ケタミンなどの麻酔薬が幽体離脱のような体験を促し、臨死体験を特徴づける刺激を与えるものであるとする説もあります。

さらに、危険ドラッグとして知られるDMT(ジメチルトリプタミン)を臨死体験の引き金として使用できるとする研究もあります。しかし、これを裏付ける証拠はどこにも存在しておらず、こういった「化学」を根拠とした仮説には結局のところその正確性を担保することはできていません。

そうした様々な説の中でも、最も広く知られた仮説として挙げられるのは、臨死体験は「脳細胞が死に始める」ことが原因であるするものです。しかしもちろんこの説でも、幽体離脱などのメカニズムがすべて説明できるわけではありません。

残念ながら現段階において、臨死体験を明確に定義することはできていません。これが科学では説明できない「超自然的なもの」であるのか、はたまた再現性のある「科学的なもの」であるのかが分かるのは、まだまだ先のこととなりそうです。

 

「臨死状態」を体験するドラッグ「DMT」とは?

 

via: medicalxpress / translated & text by なかしー

 

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