新年に向けて、新しい手帳や日記帳を用意した人も多いのではないでしょうか?
「ちゃんと続くかな?」と心配な方にお勧めしたいのが、「感謝日記」や「感謝リスト」をつけることです。
月または週に一度という頻度で、日常生活で感謝を感じた出来事を記録に残すだけで、想像以上の効果をもたらすというこの習慣。その内容をご紹介します。
米国でライフスタイル・ブロガー兼ユーチューバーとして活躍するアイリーン・シュウさんは、「感謝リスト」を毎月つけています。
「理解ある家族がいる」、「多くの人が自分を気に掛けてくれる」といった壮大な内容もあれば、「シャワーの後の髪型がキマった」といった日常の些細な出来事についての内容もありす。
シュウさんが「感謝リスト」をつけ始めたのは、さまざまな悩みが尽きなかった大学時代。現在28歳になった彼女は、自身のブログやYouTubeで、75万人のファンに向かって「感謝リスト」をつけることを強く勧めています。
感謝がもたらす絶大な効果
イェール大学で健康と幸福の研究を行う心理学者ローリー・サントス氏によると、「感謝の心」に注目する世の中の傾向がここ数年で高まってきているとのこと。
たしかに、感謝に関する話題が雑誌やブログで取り上げられることも多く、日常生活で感謝を感じたことを記録に残すための専用アプリなども人気です。「こうした商品は、感謝する時間を設けることを私たちに思い出させてくれます。ですが、感謝は無料であることを忘れないことも重要です」と、サントス氏は語ります。
また、感謝はお金が掛からないばかりか、私たちにさまざまな効果をもたらしてくれます。ある研究では、感謝を感じ、自分が恵まれている点を数えることにより、睡眠の質が上がり、ストレスが減り、人間関係が上手くいくことが示されました。
別の研究では、感謝したことを「感謝日記」に書き留めることで、若者の物質主義傾向が減り、寛容さが向上することが明らかになりました。
さらに別の調査では、「感謝日記」をつけた高校生の食生活が改善したという報告も。感謝の気持ちは、心臓病やうつのリスクを下げる効果があるという研究さえあります。