異星文明が発信?同じ場所から繰り返される高速電波バーストを発見

space 2019/01/10
Credit: Chime Collaboration
Point
■高速電波バースト(FRBs)は発見以来、その発信メカニズムや発信源が謎とされ、異星文明による信号の可能性も考えられている
■カナダの電波望遠鏡CHIMEによって新たなFRBsが見つかり、その中に同一発信源から繰り返されるものが見つかった
■繰り返されるFRBsの発見は2例目となり、この現象がさらに見つかる可能性がある

ミリ秒程度の短時間、強力な電波が深宇宙から到来する「高速電波バースト(FRBs)」が、再び観測されました。

しかも、同一の発信源から繰り返し観測された2例目となり、異星文明による発信の可能性もあると研究者たちは述べています。カナダの電波望遠鏡CHIMEによって発見され、論文は「Nature」で発表されています。

A second source of repeating fast radio bursts
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0864-x

高速電波バーストについては、これまでもナゾロジーで何度か紹介しているのでおなじみかもしれません。度々検出されている高速電波バーストですが、発信源は今なお不明であり、様々な説が唱えられているのが現状です。

最も有力な説は、「FRBsは強力な天体物理学的現象が原因」というもの。天体物理学的現象とは、例えばブラックホールや密度の高い中性子星が原因となる現象です。しかし、中には「進んだ異星文明によるものである」という主張もあります。

同じ発信源から6回も繰り返された信号

2017年にハーバード・スミソニアン天体物理学センター教授アビド・ローブ氏によって、「FRBsが異星人による惑星サイズの発信機によるものである」という説が発表されました。この発信機は通信に使うのではなく、巨大な宇宙船に推進力を与えるために使われている可能性のほうが高いと話しています。つまり、宇宙船のソーラーセイルに向かって発信されているというのです。荒唐無稽にも聞こえますが、可能性として調べる価値はありそうです。

今回の発見に使われたデータは、昨年の夏の3週間の内に得られたもの。FRBsは現在までに60回観測されていますが、新たなものは、同じ発信源から6回繰り返し発信されていました。

CHIMEの天体物理学者イングリッド・ステアーズ博士によると、この発見が重要なのは、繰り返されるFRBsが再び発見されたこと、またこの現象が他にも見つかる可能性があることがわかったことです。繰り返すFRBsがもっとみつかれば、その原因や発信源についての謎を解明できるかもしれません。

新たなFRBsには、他にも特徴があります。それは周波数が400メガヘルツほどの低いものであったことです。CHIMEで観測できる下限付近であるため、もっと感度を改良できればFRBsの発見も増加する可能性があります。

 

同一の発信源から繰り返しのシグナルを得ることで、その頻度や変化を調べることができるようになり、得られる情報が増えます。今後同様の発見が続き、謎が解明されることを期待しましょう。もしかしたら異星文明が見つかるかも!?

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reference: news.skylivescience / written by SENPAI

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