東京〜パリが6時間! 超音速旅客機「オーバチュア」をブーム社が開発中

technology 2019/01/12
Credit: Boom
Point
■ブーム・スーパーソニック社は、次世代の超音速旅客機「オーバチュア」の開発を行っている
■エマーソン・コレクティブ社などから、新たに1億ドルの投資を集め開発資金を増資
■順調に行けば2023年にも、乗客に超音速での旅行を提供することを望んでいる

超音速旅客機がもうすぐ復活するかもしれません。ブーム・スーパーソニック社が、客席55、マッハ2で8336km飛べる超音速旅客ジェット機「オーバチュア」に1億ドル投資することを発表しました。

オーバチュアは、なんと移動時間を約半分に短縮してしまいます。ロンドンとニューヨークなら3.5時間、東京とパリなら約6時間で結べるというわけです。

投資を申し出たコロラドに拠点を置く企業エマーソン・コレクティブ社の代表は、あのアップルの創始者、故・スティーブ・ジョブズの妻ローレン・パウエル・ジョブスです。

ブーム・スーパーソニックの創始者ブレイク・ショール氏は、「新たな資金で、世界初となる経済的に実行可能な超音速旅客機オーバチュアの製作を続けることができます」と述べています。

オーバチュアの燃料には、次世代の代替燃料が利用され、炭素排出量は現在のビジネスクラス交通の基準に収まるとのこと。

オーバチュアの運賃は、旅客機のビジネスクラス程度に抑えられるため、多くの人が利用できるとし、海を渡る空路でビジネスクラスを利用する層にとっては、新たな標準となるだろうと自信を見せています。

現在ブーム社が組み立てているのは、マッハ2.2で飛べる有人の3分の1プロトタイプであるXB-1です。今年終わりにも、パイロットによるテスト飛行を行う予定になっています。

XB-1 Credit: Boom

顧客となる航空会社には、日本航空やバージングループが含まれています。現在全顧客合わせて30機の予約注文が入っています。日本航空は2017年に1千万ドルの投資をブーム社に行っており、20機までの買い取り権利を持つ取り決めとなっています。また、快適な旅のための改良のアドバイスも行っています。

ブーム社の飛行機には3機のエンジンが搭載され、発せられるソニックブームの音量はコンコルドの30分の1ほどに抑えられます。発着時の騒音は、現在の旅客機程度になるそうです。

Credit: Boom

将来的には、2000機の超音速旅客機が世界中の都市を結ぶ可能性もあります。開発が順調に進み、認可が下りれば、2023年には最初の乗客が世界を超音速で旅行することになるでしょう。

 

かつて世界を超音速で結んでいたジェット旅客機コンコルドは、1976年にサービスを開始し、27年に渡って飛び続けました。最高速度はマッハ2.04で、客席数は92から128。しかし、2003年に航空産業の低迷や、2000年に起きた事故、2001年の同時多発テロ、エアバス社のサポート終了の決断を理由に退役しています。見た目もコンコルドそっくりなオーバチュアですが、その行く末は違うものとなることを期待しましょう。

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reference: Daily Mail / written by SENPAI

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