助けて欲しいとき、自尊心の低い人がついやってしまう言動とその対策とは?

psychology 2019/01/13
Despair Help Depression Hand Offer Burnout
Point
■自尊心の低い人は、近親者に支援を求める際に、裏目に出る行動を取る
■自尊心の低い人ほど、支援を間接的に求めることで、相手からの批判、非難、不支持を引き出す
■拒絶に対する恐怖心が、逆に拒絶を誘発する行動の原因になるという悪循環が生まれる

周囲に助けを求める時、プライドは邪魔だと世間では考えられがちです。ですが、事実はその逆かもしれません。

最近の研究で、自尊心の低い人は、近親者に支援を求める際に、裏目に出る行動を取ることが明らかになりました。米クラカマス・コミュニティ・カレッジのブライアン・ドン氏らによる論文は、「Personality and Social Psychology Bulletin」に掲載されました。

Low Self-Esteem Predicts Indirect Support Seeking and Its Relationship Consequences in Intimate Relationships
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167218802837

「拗ねる」など間接的なコミュニケーションが裏目に…

「人はどのような要因に基づいて社会的支援を求めるか?」という問題に関する調査は、これまで行われたことがありませんでした。ドン氏らは、心身の健康だけでなく人間関係にも多大な影響を与える社会的支援を人が求める方法に関心を持ち、一部の人々が近親者の支援を引き出そうとする試みになぜ時として失敗するのかを探りたいと考えました。

ドン氏らは特に、支援を間接的に求めようとする人の行動に興味を抱きました。つまりは、「拗ねる、愚痴をこぼす、そわそわする、悲しいそぶりを見せる」といった振る舞いを通して、相手のサポートをそれとなく喚起しようとする行動のこと。人は、相手に拒絶されてしまうのではないかという恐怖心から、こうした間接的コミュニケーションを取ると考えられています。

研究チームは、合計176名の被験者を対象とした実験を行いました。その結果、自尊心の低い人ほど支援を間接的に求める傾向が強いことが判明。そして、こうした助けの求め方は、しばしば相手からの批判、非難、不支持という望まない結果をもたらしました。

また、自尊心の低い人は、支援を求めた時のパートナーの反応が薄く、ネガティブだと感じがちなことも分かりました。その結果、自尊心の低い人は、傷つくことを避けようとする気持ちから、パートナーの支援を提供する能力を妨げるようなやり方で支援を求めて、それに失敗し、結果的にパートナーとの関係への満足度を悪化させてしまうようです。

理論上、自尊心の低い人は社会的拒絶に対して慎重なことが多いのですが、皮肉にも拒絶に対するこの恐怖心こそが、彼らがもっとも恐れる拒絶を誘発する行動をもたらします。そして、相手に断られるたびにますますその恐怖心は増し、加速した間接的コミュニケーションがさらなる拒絶を招く…という負の循環が生まれるのでしょう。

 

健全な自尊心は、周囲のサポートを求める妨げになるどころか、自分が助けを必要としていることを素直に伝えるための後押しをしてくれるということですね。自分の性格を変えることはそう簡単ではありませんが、悪循環を絶つためには、拗ねるよりも、さらっと分かりやすく「ヘルプ!」と叫んだ方が賢明かもしれません。

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reference: psypost / translated & text by まりえってぃ

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