もし地球の滅亡が確定したらNASAは世間に伝える?ロシアメディアのデマが指摘される

space 2019/01/15
Credit: bigthink

陰謀論者を煽るロシアメディア

ロシア国営通信社であるスプートニクが、先日衝撃的なニュースを報道しました。そこで語られていたのは、NASAの研究者が「差し迫ったアポカリプス(世界の終末)」を示す秘密の予兆の存在を明かしたとするものです。

しかし、それはひどい事実の歪曲であったことが判明しました。NASAのゴダード宇宙飛行センターの天文学者ミッチェル・タラー氏とその助手は、決してそのようなことを述べてはいないのです。

先日マルチメディア企業 “Big Think” のタラー氏に対するインタビュー動画がYoutube にアップされました。そこで彼女は、陰謀論者が好む質問に対する回答をしています。その質問とは、「もし地球の滅亡が明らかになったら、それを世間に伝えますか?」といったものです。

NASAも「人間」の組織

スプートニクは、そこでタラー氏が「アポカリプスの到来を告げる、確かな予兆」を明かしたとしています。

しかしながら、動画の中でタラー氏は決してそのようなことに言及していません。タラー氏は「すべての科学者が高級なワインを買い占め、クレジットカードの限度額をマックスにしたときには心配したほうがいいかもしれません」とユーモアたっぷりに述べているだけなのです。

タラー氏はさらに、「私たちも人間です。もし人類に何か大きな危機が迫っているのであれば、それを隠す理由なんてありません」と語っており、たとえアポカリプスの到来を悟ったとしても、彼女がその事実を隠し通すことはないことがうかがえます。

タラー氏は、そうした「隠し事」に関する質問に対してフラストレーションを感じています。彼女は、NASAの科学者たちが真実を隠したがる「一枚岩の非人道的なグループ」といった風に見られることに対して不満を持っているのです。

 

真実は誰にも分かりません。もし「その時」にタラー氏をはじめとした科学者たちが真実を告げてくれなかったとしても、それ以降に彼女たちを批判する口を持つ者は誰もいないのです。とはいえ、真実が告げられた後に社会が大混乱に陥ることも容易に想像できるため、ひょっとすると私たちは何も知らないままアポカリプスを迎えたほうが幸せなのかもしれません…。

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reference: sciencealert / written by なかしー

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