まだ電子タバコに変えるのは早いかも? 電子タバコがDNAに損傷を与え、ガンのリスクをあげるという研究結果

life 2018/02/01

喫煙者に対する風当たりが厳しい今日この頃。一方電子タバコは年々売上を増しているようです。

しかし最近の研究よると、電子タバコもDNAに損傷を与え、ガンや心臓病のリスクを上げる可能性があることがわかりました。電子タバコ愛用者は要注意です。

E-cigarette smoke damages DNA and reduces repair activity in mouse lung, heart, and bladder as well as in human lung and bladder cells
http://www.pnas.org/content/early/2018/01/25/1718185115

ニューヨーク大学の研究者は、電子タバコの煙によるリスクをマウスで調べた結果、電子タバコはDNAを傷つけ修復を妨げ、ガンと心臓病のリスクを上げることを発見しました。

電子タバコの煙は、タバコを燃やさずにエアゾールを通してニコチンを送り出します。電子タバコから吸入されたニコチンは、心臓、肺、および膀胱のDNAに損傷を与える化学物質に変換される可能性があります。

人間が10年間電子タバコを吸ったときと同量の煙を、3ヶ月間マウスに与え続ける実験を行ったところ、電子タバコの煙が動物の肺、膀胱、心臓のDNA損傷を引き起こすことが判明。さらに、DNAの修復機能や、肺のタンパク質の機能も妨げてしまうようです。

米国の調査によると、米国には1800万人の電子タバコ喫煙者がいます。そしてその内16%は高校生ということで、論文内では「発がん性に対する理解が米国民にとって喫緊の健康問題だ」と警告が発せられています。

しかし発癌物質が人間に影響を与え始めるには、数十年はかかります。今回の動物実験や細胞培養は限定された条件であることから、さらなる研究が必要とみられます。

この研究が発表された数日後、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、フィリップ・モリス社の「無煙タバコの機器を、喫煙よりも安全なものとして販売したい」という提議を却下しました。FDAの審査員団は、この機器がタバコからニコチンを摂取するよりも安全性が高いという証明するのに充分な証拠がないと結論付けたのです。

しかし一方、ガンの研究グループは、「電子タバコがタバコよりもはるかに害が少ない」とした過去の研究結果をあげ、電子タバコの恐怖を煽るなと主張しているようです。

昨年の調査では、電子タバコの利用者と喫煙者の「長期利用者」(約17ヶ月)を比較した場合、利用者から検出された発がん性物質は普通のタバコの喫煙者の97%低いことがわかっています。

普通のタバコと比べるとリスクは低いようにみられる電子タバコ。しかしそれも、「禁煙者と比べれば」著しく高いものです。新しい技術である電子タバコに対し、ガンの潜伏期間は長期に渡ります。普通のタバコで考えられるリスク以上のものが存在する可能性もあり、率先して手を出すのはまだ早いのかもしれません。

 

via: rt.com / translated & text by nazology staff

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