■ストレスフルなシチュエーションで恋人のことを「思い浮かべる」だけで、血圧の反応を抑制することができる
■その効果は「実際に恋人が横にいる場合」と同じくらいパワフルなものであった
■実験の参加者の年齢層やコミュニティは限定的であり、次のステップとしてさらに一般的な研究が必要とされる
今回はリア充向けですが、十分オタク界隈にも希望を持たせる研究です。
アリゾナ大学の心理学者の研究により、ストレスフルな状況において「恋人」のことを考えるだけで、実際に恋人と部屋にいるときと同じくらい、血圧を安定させる効果があることが分かりました。
研究は「Psychophysiology」に掲載されています。
The impact of physical proximity and attachment working models on cardiovascular reactivity: Comparing mental activation and romantic partner presence
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/psyp.13324
あなたを思うだけで…
102人の恋人がいる者が参加した実験の中で、彼らは「華氏38°~40°(約摂氏4°)の冷水」に足をつけるといったストレスフルなシチュエーションのもと、血圧、心拍数、心拍変動が測定されました。
参加者は、異なる「3つの状況」のもとでその測定を受けています。最初のグループは、タスク中に「実際に恋人が静かに横で座っている」状況、次のグループがタスク中に「恋人が自分を励ましていることを考えるように指示された」状況、最後のグループは、タスク中に「1日の出来事を考えるように指示された」状況です。
実験の結果、参加者は「恋人が実際に横にいたグループ」と「恋人のことを考えていたグループ」において、残りの1グループと比べて、冷水のストレスに対して低い血圧反応を保っていたことが明らかになりました。心拍数、心拍変動に関しては3つのグループ間での差異は確認されていません。