「幸せな音楽」を聴くとアイディアが浮かびやすくなるという研究

science 2018/02/06
Credit: stocksnap

作業中に音楽を流したほうが捗る方は多いですが、最近の研究で、「幸せな音楽」を聴くと創造的思考能力が高まることがわかりました。

Happy creativity: Listening to happy music facilitates divergent thinking
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0182210

オランダのラドボウド大学のサイモン・リッターとシドニー工科大学のサム・ファーガソン博士は、創造力と音楽の関係を調べる研究を行いました。ラドボウド大学の生徒155人を5グループに分け、「静かな音楽」、「幸せな音楽」、「悲しい音楽」、「不安な音楽」を聞く4グループと、対照群として静かな環境のグループに作業をさせました。

 

・静かな音楽:カミーユ・サン=サーンスの「Le cygne(白鳥)
・幸せな音楽:アントニオ・ヴィヴァルディの「The Four Seasons: Spring(四季の中の「春」)
・悲しい曲:サミュエル・バーバーの「Adagio for Strings(弦楽のためのアダージョ)
・不安な曲:グスターブ・ホルストの「The Planets: Mars, The Bringer of War(火星、戦争をもたらす者)

 

実験では、「拡散思考」と「収束思考」に焦点を当てて創造性を測定。拡散思考とは予測できない組み合わせを作ることで、利用可能な情報から複数の答えを産み出す思考法で、アイディア間の関連を識別したり、情報を予期できない形へと変化させたりします。「収束思考」は、複数の情報を集めて正しい答えを導く思考方法で、作業における創造性を測ります。

研究チームは参加者たちに、レンガなどのありふれた物体を使って、できるだけ多くの多様で創造的な使い方をあげてもらいました。

Credit: stocksnap

テスト開始前の気分や、聴いた楽曲がどれだけ好きかどうかも調査しましたが、それらは創造性とは関係ないことがわかりました。また幸せな音楽以外では、特に変化が見受けられませんでした。

結果的に、幸せな音楽を聴くと収束思考には変化は見られなかったものの、拡散思考の作業においては創造性が上がったのです。

 

音楽を聴くだけで効率が上がるというなら、とても嬉しい話ですね。今後はヴィヴァルディの「四季(春)」を聴きながら作業してみると、いつもより作業が捗るかもしれません。

 

via: reuters.com / text & translated by nazology staff

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