ぼっちに朗報!孤独を癒やす薬が開発中

life 2019/01/30

Point
■孤独感を緩和するような、治療法や治療薬はいまのところ存在していない
■不安や危機感を緩和する神経ステロイド、プレグネノロンに注目して孤独感を緩和させる薬の研究が行われている
■孤独感を緩和させることで、再び他者とのつながりを作れるように助ける薬を目指している

すべての感情は身体の健康に影響を及ぼすことがわかっていますが、孤独はその中でも理解が進んでおらず、臨床的な承認もされていません。しかし孤独でいることは、身体に永続的な影響を及ぼしますし、アメリカ人の半分が、時々あるいはいつも孤独を感じているという調査結果もあります。孤独な未来に直面する危険性があります。

症状に名前が付いていれば、それを防ぐために飲む西洋医学の薬はおそらくあります。心臓病や筋肉痛、胃腸の不調や不安障害、抑うつ症も、注意深く計画された薬が現れたことで治療可能となりました。現在、科学者達は孤独と戦うための薬をも開発しようとしています。

Effects of Pregnenolone on Perceived Social Isolation
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02826577

孤独が抱える問題

ステファニー・カシオポ氏は、シカゴ大学医学部のブレインダイナミクス研究室の責任者。カシオポ氏らいわく、孤独感というのは、「他者との接触をうながす化学シグナルが出ているのに、極度な警戒心によって社会的な危険を感じてしまうことで、社会不安に陥り、接触が妨げられる時」に起こります。

乾きを感じるときには、水を飲む必要性が伝えられているのと同じように、孤独を感じることは、社会的な存在である人間である私達が、社会的な接触を必要としている時なのです。

孤独感に押しつぶされないようにするために、研究チームは神経ステロイドであるプレグネノロンに注目しています。この物質は不安や危機感を緩和する働きがあります。カシオポの目標は、孤独感を取り除くことではなく、この感情が心や体に悪影響を及ぼすことをを防ぐことです。

「孤独な人の持つ警報システムを弱めることができれば、他者から引き離すのではなく、再び繋がりを生み出すことができるようになるでしょう」

孤独感を和らげるには?

孤独感を回避させるような臨床的な方法はまだありません。自宅からメッセージを送信したり、クラブに参加したり、趣味の活動に参加したり、ボランティアや宗教ブループに参加することで、所属感を生み出すことができます。

単に抱擁するだけでも、脳内で十分な量のオキシトシンが放出されます。オキシトシンは社会行動を引き起こしたり、人を信じたりすることで、孤独感を和らげる働きがあります。しかし、孤独感が圧倒的であるために、社会活動に参加できない人たちのためには、希望が迫ってきているかもしれません。その時までは、友達をハグしてあげるようにしましょう。

 

飲めば孤独感が消失する薬と聞くと、孤独でも平気なディストピア感満載ですが、研究者たちが目指しているのはそこではありません。あまりに孤独感が強すぎて、人とのつながりそのものを諦めている人たちを、助けることが目的とされています。もちろん孤独で死ぬことのないような社会システムの構築は必要ですが、命をつなぐ薬の開発も期待しましょう。

人生で孤独感が増す「3つの時期」とは?

reference: Futurism / written by SENPAI

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