「夢と現実のはざま」を体験できる6つのスピリチュアル映画まとめ

culture 2019/02/01

 

映画は娯楽であると同時に、ひとつの「仮想人生経験」でもあります。

今回は、日常生活では触れないような「死生観」や「夢と現実の狭間」「人間の実存」といったテーマを扱った作品をご紹介。

これらを観れば、意識が覚醒し、アセンションできちゃう…かもしれません。

1. ウェイキング・ライフ(米/2001/リチャード・リンクレイター監督)

私たちが体験している世界は、本当にすべて「現実」でしょうか。それが「夢ではない」とどうして証明できるのでしょう。そんな問いを扱っているのが本作『ウェイキング・ライフ』です。

【あらすじ】
とある青年は、夢とも現実とも区別できない世界をうろつく。そこで出会う数々の名もなき人物たちと彼らから投げかけられる哲学的問答。存在しているとはどういうことか?死んだらどうなるのか?夢とは、現実とは…?それでも答えは出ないまま、青年はその世界を放浪する。

本作の特徴はなんといっても、幻覚を見ているかのうような「不安定」な映像表現。実写で撮影した映像をアニメ加工しており、画面は常にぐるぐる揺れ動いています。ドラッグを服用したときの知覚世界を再現しているとも言われており、本作を観ると、自分の住む世界がホンモノかどうか疑ってしまうかも…。

2. サムサラ(米/2011/ロン・フリック監督)

タイトルの「サムサラ(samsara)」とは、サンスクリット語で「輪廻転生」を意味する言葉。その名の通り、本作の中では、宇宙、火山、壮大な山脈を見せながら、人間が辿ってきた歴史の絵巻を広げていきます。

ドキュメンタリー作品なので、そもそもあらすじというのはあまり無いのですが、雄大な自然の中で展開する人の生き死にを目にするうち、「時間の流れそのものがひとつのストーリー」だと感じられる作品です。

特に冒頭で登場する、仏僧の描く砂絵は息を吞むほどの美しさは必見。1ヶ月もかけて描かれる絵は、ちょっとでも風が吹けばすぐ台無しになるほど繊細なものです。まさにそれこそが、人生の諸行無常をあらわしています。

3. ブンミおじさんの森(タイ/2010/アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)

本作は、タイ映画で初めてカンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞した記念すべき作品。記憶や再生というテーマを扱っており、ある男性が遭遇する輪廻転生の体験が、神妙な雰囲気をまとって描かれていきます。

【あらすじ】
病によりもう先がないことを悟った「ブンミおじさん」は、亡き妻の妹を自宅の食事に招く。彼らが食事をしていると、テーブルの端に亡くなった妻の霊があらわれる。愛する人と再会したブンミは、彼らとともに森の中へと入っていくのだった。

本作で特筆すべき点は、幽霊や奇妙な現象が起きても誰一人驚かないということ。優しいムードで霊を迎える光景を見ていると、「死」がまるで単なる「生」の一部であるかのように思えてきます。「死」のマイナスイメージを180度変えてしまう力が、本作にはあるのです。

4. アンダー・ザ・スキン 種の捕食(英・米・スイス/2013/ジョナサン・グレイザー監督)

スカーレット・ヨハンソン扮するエイリアンが美女の皮をかぶり、次々と男を誘惑しておびき寄せ、そして殺してしまうというちょっと物騒なプロットですが、残酷描写はほとんどありません。むしろ、少ないセリフと静かなトーンで語られる奇妙な作品です。

【あらすじ】
美しい女性の皮を着たエイリアンは、家に誘いこんだ男たちを黒い液体に浸し命を奪っていた。ある晩、家に招いた男は顔に大きな腫瘍があり、女性と付き合ったこともないと言う。その男を逃したことから、彼女には人間としての意識が次第に芽生え始める。

本作には、宇宙人と人間がドンパチ戦うといった派手さも、輪廻転生といった壮大なテーマも扱われません。その代わり、一体のエイリアンが人間としての実存を意識する過程が丁寧に描かれていきます。「人間とは何か」について改めて考えさせられる作品です。

5. エンター・ザ・ボイド(仏/2009/ギャスパー・ノエ監督)

サイケデリックで過激な映像描写は、ギャスパー・ノエ監督の十八番。死んだ主人公の目線で旅する街は、まさに死の感覚を体験するかのようです。また、物語は進展するほどテンポを加速させていくので、奇妙な時空間を味わえます。

【あらすじ】
舞台は東京。麻薬ディーラーのオスカーは、妹のリンダと共に暮らしている。ある日、仲間とクラブに行く途中で、警官に射殺されてしまう。しかし、オスカーの魂は、愛する妹を思って地上にとどまり、東京の街を浮遊し続けるのだった。

本作は、死者の視点をダイレクトに体感できる究めて特異な作品に仕上がっています。さらに、死んだ後のさらにその後はどうなるのかも描かれているので、死生観に興味のある方は必見です。

6. ストーカー(旧ソ/1979/アンドレイ・タルコフスキー監督)

タルコフスキー監督作品は、幼少期の記憶や夢、哲学的なテーマについて、セリフではなく詩的な映像で語るという大きな特徴があります。タルコフスキー監督の中でも傑作と呼び声名高い本作品、必ず不思議な映画体験ができるはずです。

【あらすじ】
決して立ち入ってはいけない謎の区域「ゾーン」。しかし、「ゾーン」の奥にある部屋にたどり着くとどんな願いも叶うという噂があり、その部屋までの道案内をする人々は「ストーカー」と呼ばれていた。そしてまたひとり、禁断の場所へと足を踏み入れるのだが…。

全編にわたって物静かで、念仏に耳を澄ませているような感覚に包まれる本作。1つの真理を追い求める反面、万華鏡のように変化する概念も共存する奇跡の作品です。

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reference: learning-mind / written & text by くらのすけ

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