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宇宙の膨張は予想よりずっと速かった! 「新しい物理学」が必要となる可能性

space 2019/01/31
Space Continuum Einstein Cosmology
Point
■宇宙は加速的に膨張しており、その膨張はダークエネルギーによってもたらされると考えられている
■多くの超大質量ブラックホールによる放射の測定データを使って、新たに宇宙膨張率が求められる
■その結果、今まで考えられていたよりもさらに速い膨張率が示される

超大質量ブラックホールを使った宇宙の膨張率の測定が、初めて行われました。

新たな研究によって、宇宙の膨張スピードが以前考えられていたよりも、もっと速いことがわかりました。この発見から、宇宙を理解するためには全く新しいプロセスが必要である可能性があります。研究は1月28日付けで「Nature Astronomy」に掲載されました。

Cosmological constraints from the Hubble diagram of quasars at high redshifts
https://www.nature.com/articles/s41550-018-0657-z

正確な膨張率の測定は不可能?

新しい研究では、どれくらいのスピードで宇宙が成長しているのかを、遠くの銀河にある超大質量ブラックホールを参照点として利用して測りました。というのも、ブラックホールが物質を貪る時に発する強力な放射は、宇宙でも特に明るい光だからです。

計測に使ったデータは、1600個の超大質量ブラックホール。これらのブラックホールから、宇宙の膨張や、それぞれのブラックホールがお互いから離れる様子を記録できたことで、その膨張率も計算可能となったのです。

その結果、宇宙の膨張は私たちが今まで知っていると思っていたものとは異なるプロセスを持っていることが示されました。

ルッソ博士は、この変化がダークエネルギーによるものとする説を紹介しています。ダークエネルギーは理論上のエネルギーで、重力とは正反対に働いているとされ、宇宙に広がるエネルギーの大半を占めています。

「私たちは、新しい物理学を探し求める必要があるかもしれません。例えば、ダークエネルギーが持ち得る性質の再考といったことです」

また、宇宙の膨張率を正確に定めることが難しいことも証明されました。宇宙は、ビッグバン以降拡大し続けているといわれていますが、そのスピードの測定値は測定法によって変わってくることが判明したのです。

 

宇宙の膨張速度の測定値は、新しいものが出るたびに速くなっているようです。観測対象間での測定値の違いはなぜ生まれるのでしょうか?ダークエネルギーの正体もいまだわかっていないため、謎は深まるばかりです。

哲学かな…? ビックバン前に「鏡像宇宙」が存在し、時間を逆行しているという新説

reference: Newshub / written by SENPAI

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