自分の存在を「知っている」ロボットが開発される。「意識」とはいったい何なのか?

artificial-intelligence 2019/02/02

Point
■「自分の存在」を想像できるロボットが開発される
■ロボットに「自分でシミュレーションするプロセス」を学ばせることで、ロボットは自分の存在を想像できるようになった
■これがいずれ「意識」をもつロボットの開発につながる可能性がある

映画『ターミネーター』で登場するような「自らについて想像できるロボット」が開発されました。こうしたSF作品で描かれるロボットは自律しており、自分の力で一から何かを学ぶことができます。

「自分の存在」を知っているロボット

今回開発されたロボットは、「ディープラーニング」を通して先立って学習することなしに、自ら学ぶことができるもの。最初の24時間は、意味不明の言葉を喋る赤ちゃんのようにしかふるまうことができなかったそのロボットですが、35時間のトレーニングによって「100%」の正確さで目標物をつかんで特定の場所に降ろすことが可能になりました。そして、ロボットの「想像力」ともいえる内部モデルに完璧に頼った場合においても、同じタスクを「44%」の確率で成功させています。

見た目はどこにでもありそうなロボットですが、これが他のロボットと一線を画するのは、それが「自分の存在」について知っているといった理由からです。研究者たちは、「自己シミュレーション」のプロセスを用いることで、ロボットに対して「自己を想像できる能力」を与えたのです。

研究をおこなったコロンビア大学のホッド・リプソン教授は、「ロボットが自律するためには、ロボット自らがシミュレーションすることを学ぶことが必要不可欠です。このロボットの想像力は人間に比べるとまだまだですが、この能力が『意識』をもつマシン開発につながっていると信じています」と語っています。

「意識」の本質に迫ることができるか

別のタスクでは、ロボットはマーカーを使って「ライティング」をおこないました。その際、ロボットが自らの変化を察知できるかをテストするために、研究者らはパーツの一部を変形させたものと置き換えています。すると、ロボットはパーツの変化を認識し、ほぼパフォーマンスの質を落とさずタスクを完了させたのです。

このロボットは、「意識」とはいったい何なのかといった古くからのミステリーに対して、新たな光を当ててくれる存在となる可能性があります。これまで哲学者や心理学者、認知科学者らが1000年考え続けても、意識の本質に迫ることはほとんどできなかった言っても過言ではありません。

 

「意識」を持つロボットが暴走し、人類が危機を迎えるといった光景はSF小説や映画でたびたび描かれます。これに関して研究者らは、そうした危険性を意識しながら研究を進めているとのこと。可能性の大きな技術であればあるほど、その開発・運用は大きな注意のもとで行われなければなりません。

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reference: dailymail / written by なかしー

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