フォード社の自動車開発、もはや「VRゲーム」だと話題に

technology 2019/02/07
VRスタジオ内でのデザイン開発の様子 / ヘッドセットと両手のコントローラーで車の骨組みを作っている
Point
■米自動車大手のFordがGravity Sketchと協力し自動車デザイン開発にVRを導入した
■Gravity Sketchは3DVRツールおよびそれを提供する企業

これゲームとして週末とかにやったら絶対面白いやつじゃないですか……

アメリカの大手自動車メーカーのFordが、3DVRツールのGravity sketchとタッグを組んで新車の開発に取り組みました。目的は、より「人の心」に沿ったデザインの車を開発すること。

通常、車の外観等のデザイン面の設計はスケッチやクレイモデル(粘土の塊から車の形を切り出し削り出したもの)で行われますが、FordはVR空間上で3Dモデルを創造することで設計を行っており、注目を集めています。

専用のVRスタジオで車の3Dモデルを設計・検証

モデル製作の過程 車体の回転縮小やドライバーの追加ができる

デザイナーたちはヘッドセットとコントローラーを使い、空中にスケッチを繰り返して車のモデルを作っていきます。今までの工程には、スケッチをスキャンしたり、一部をデータ化してCADソフトに落とし込む作業が必要でした。しかしGravity Sketchから開発を行うことで、2Dの作業をスキップすることができ、結果的に工程にかかる時間が短縮できるようになったのです。

また、3DVR空間でモデルを扱うことのメリットはこれだけではありません。クレイモデルと違い、自分のモデルを好きに拡大縮小回転し、360°すべての角度からモデルの確認ができます。さらには、モデルの中に「自ら入り込みながら」細かな調整ができるのも大きな強みです。これにより、ドライバーの希望に忠実なデザインが期待できるようになりました。

しかもこの検証が行われているのは、なんと全世界5箇所のFordデザインスタジオ。現在多くのデザイナーが実用性や時間短縮の検証を行っています。

車開発の時間を大幅に縮めることで、その分様々なモデルを生み出すことが可能になります。すると、そこから各ドライバーに合ったモデルの開発が進められるため、今後の新車のデザインにも大きな影響を与える技術になるでしょう。今後のFordに注目です。

 

作業中のgif動画がそのままモデリング系のゲームのそれなので、実況動画などがあったら見てみたいですね。

意外と当たってる。100年前の人が予想した自動運転車が面白い

reference: campaign.ford / written by 白大根

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